博愛新聞 平成13年 7月号

緑内障 と 視神経乳頭陥凹

写真1.2.3は、眼底の写真です。赤黄色で丸い形の所が視神経乳頭(以後、乳頭と省略)です。ここで視神経が眼球の中に入ります。写真1は、乳頭の中心は白くありませんが、写真2では、乳頭の中心が白く見えます。写真3は、写真2より、その白い部分が大きいことがわかります。この白い部分を視神経乳頭陥凹と言い、実際に、この部分は凹んで(陥凹して)います。乳頭陥凹は、生まれつき、ある人とない人がいますが、乳頭陥凹が大きいほど、現在、緑内障である可能性と、将来、緑内障になる可能性が高くなっていきます。また、現在、緑内障である人では、乳頭陥凹の拡大は緑内障の進行を意味します。

 緑内障の大部分(80%〜90%以上)は慢性型で、知らず知らずに発症し、初期ではまったく自覚症状がありません。視野狭窄などの自覚症状が出るのは、かなり進行してからです。慢性緑内障で狭くなった視野は、いくら治療しても改善しません。進行すればするほど、治療は難しくなります。ですから、緑内障は、早期発見、早期治療が、一番大切です。

 最も早く緑内障を発見できる所見が、乳頭陥凹の大きさなのです。人間ドックなどで、乳頭陥凹が大きいので緑内障の疑いがあると指摘されても、眼科を受診しない人がいます。緑内障を早期に治療できるチャンスを失うことになり、とても残念です。もちろん、乳頭陥凹があっても、一生、緑内障にならない人がほとんどですが、ある程度、陥凹が大きい場合は、将来、緑内障になる可能性は陥凹のない人より高いですので、眼科医の指示に従って、自覚症状がなくても必ず定期受診してください。

写真1写真2写真3


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