博愛新聞 平成13年 2月号

カスミは充血やメヤニより危険!

緑内障、眼底出血、網膜剥離、白内障にかかっても、かなりひどくならないと、なかなか眼科を受診しません。患者さんに、 「なぜ、こんなにひどくなるまで、受診しなかったの?」 と尋ねると、決まっておっしゃるのが、 「かすんでいるけど、充血もメヤニもなかったから、大丈夫だと思った。」 というものです。しかし、眼科医の常識では、 「メヤニで多少かすむのは当たり前、メヤニも充血もないのにかすむのは、目の奥の悪い病気の可能性がむしろ高く、すぐに受診しなければ」 なのです。

充血やメヤニは、眼球の表面の炎症を反映していますが、カスミは眼球の奥の炎症や病変を反映していることが多く、それだけ重篤と言えます。目の奥の病変なので、逆に充血やメヤニがないのです。

特に、近くも遠くもどこを見ても、かすむ場合が危険です。カスミだけで、他に症状がない時、まず、私たちが、一番に考えることは、近視や老眼です。しかし、近視なら近くははっきり見え、老眼なら遠くがはっきり見えます。近くも遠くも、どこを見てもぼやけてかすむ場合は、近視や老眼ではなく、目の奥の病変の可能性がさらに高いと言えますので、必ず、直ちに、眼科にかかってください。

眼科では、充血やメヤニよりもカスミの方が重要な指標です。充血やメヤニの有無に関わらず、カスミが強ければ強いほど、それだけ危険が高まります。


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