博愛新聞 平成27年  8月号 (第195号)

遠近両用多焦点眼内レンズ

 遠近両用多焦点眼内レンズを入れた白内障手術は、それなりに近くも遠くも裸眼で良く見えますが、遠近両用メガネや遠近両用コンタクトと同様に多焦点レンズのため、どうしても多少のぼやけがすべての距離で残ります。しかも、この手術の場合は、レンズ費用等に健康保険が利用できないため、自己負担が数十万円かかります。保険診療できない理由は、遠近両用眼内レンズがあまりにも高額なことと、本当に遠近両用多焦点眼内レンズが快適なのかという疑問が残るためです。
 当院では、このレンズを入れる手術を施行しておりません。理由は、大金を負担するほどの快適性がこの手術で得られるとは私には思えないからです。メガネやコンタクトの遠近両用多焦点レンズが思ったほど患者さんに評判が良くなく、結局は弱い近視のメガネ(単焦点レンズ)が一番快適であったということが、かなり多いのです。遠近両用眼内レンズも同じ多焦点レンズですので、近遠とも、それなりに良く見えますが、焦点が幾つもありボヤケが残ります。近くだけ見るなら、遠近両用メガネよりも老眼鏡(単焦点レンズ)のほうがずっと良く見えるのと同じで、従来の眼内レンズ(単焦点レンズ)をいれた目のほうが、老眼鏡で近くがずっと良く見えます。遠近両用眼内レンズを入れた目で老眼鏡をかければ、従来の眼内レンズを入れた目で老眼鏡をかけるより、ずっと近くがよく見えると思いがちですが、それは間違いで、従来の眼内レンズを入れた目のほうが良く見えます。遠方を見る時も同様です。また、従来の眼内レンズでも軽い近視になると、近くも遠くもメガネなしで過ごせる人が当院のデータでも3割位はおられます(メガネをかければ一層よく見える)。
 ちなみに人の水晶体は単焦点レンズで、レンズが厚くなり近方が鮮明に見ます。レンズの厚さが変化する遠近両用単焦点眼内レンズの開発が強く望まれます。
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つれづれ思うこと 主任   K.M.   
  
 先日の連休、金沢の方へ家族で旅行に行ってきました。
 旅行の計画を立てていたのではなく、当日の朝食を食べていてふと今から行ってみようかと思い立ち出かけました。金沢へは行ったことがなく、以前から一度行ってみたいと思っていました。せっかくなので、小海線から乗車し、初めて乗る北陸新幹線に乗り換え向かいました。計画も立てずに出かけたので、新幹線の中ではこれからどんな旅になるかと多少の不安とワクワク感とで景色を眺めながら行きました。金沢駅に着き、まず目に入ったのは駅の前に立つ大きく立派な鼓門でした。それから市内を数カ所巡りました。最初に行ったのは兼六園で樹齢200年の松や歴史を感じる灯篭や池などどれも素晴らしかったです。気温が上がり蒸し暑かったのですが、庭園の中は爽やか風が吹き心地よかったです。
 その後金沢21美術館、ひがし茶屋街へ行きました。ひがし茶屋街は、キムスコ(木虫籠)と呼ばれる美しい出格子がある古い町並みがあり、昔にタイムスリップしたようで夕暮れ時は映画のワンシーンのようでした。当初日帰りの予定でしたが、子供の「日帰りでは旅行って感じがしない…」の一言に皆賛同し一泊することになり翌日帰宅しました。小さなハプニングも幾つかありましたが、日常を忘れ小さな冒険旅行のようで楽しい旅になりました。

院長のひとこと それはよかったですね。金沢も本当に素晴らしい所です。ただ、北陸新幹線開通後、瞬時に長野新幹線という名前が完全に消えたのにはびっくりしました。