博愛新聞 平成12年 12月号

光視症(こうししょう)とは?

光視症とは、視野の中心や端に光が飛んで見える症状です。光視症が出たら、すぐに眼科を受診してください。数パーセントですが、目の中に悪い病気が起きてきていることがあります。

光の形は、稲妻のようなものから、線香花火のようなものまで、様々で、持続時間も、数秒で終わってしまうものから、30分以上続くものまであります。光の色は、白色が一番多いですが、黄色、赤、オレンジなど、どんな色でも、出現します。

光視症があっても、眼科で検査して、目の中が正常なら治療する必要はありません。光視症の状態に応じて、定期検査をするか放置します。何れにしろ、光視症が悪化(量が増えたり、時間が長くなる)するか、見え方が悪くなったら、また、すぐに眼科を受診することが大切です。光視症を有効に消失させる薬はありませんが、50%ぐらいの人は、半年の内に自然に光視症がなくなります。半年を超えて、光視症が持続する場合は、その後、一生、消失しないことが多いです。しかし、同じような光視症なら心配いりません。

また、眼科で目の中は正常と診断されても、手足の軽い麻痺やシビレがあったり、両目に同時に出現する同じ形の光視症で、しかも、両目の半盲(視野の半分が見えないか、見づらい)があれば、脳の病気のことがごく稀にあります。ですから、光視症が出現した場合、その症状に応じて、眼科から脳外科へ紹介することもあります。


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