博愛新聞 平成27年1月号 (第188号)

@ すべての患者さんに対して、お客様ではなく、
自分の大切な友人や家族と思って接すること
A 患者さんに対して、公平に接すること
B 医療ミスを防ぐシステムを確立すること
C 医療ミスをしたら、公表すること
D 患者さんの言動を、すべて善意に解釈すること
つれづれ思うこと 院長 多田博行
物やサービスの値段について考えてみました。誰でも安くて良いものを希望しますが、明らかに仕入れ値より安いと判断されるものは不当廉売として独占禁止法で規制されます。これは、圧倒的な資本(資産)力で低価格を継続させ同業他社の経営が成り立たないようにさせると、結局は独占的な販売となって公正で自由な競争がなくなり、最終的に消費者の利益にならないと考えるからです。例えば、32型カラーテレビを常に定価1000円で販売するなどです。
では、牛丼の価格競争はどうなるのでしょうか。これは現時点では不当廉売とされておりません。数社が競争し、経営努力で味やサービスも含めて価格競争をしているからです。しかし、勝者の「すき家」はブラック企業として従業員酷使を批判されてきております。これは、この競争社会で勝つには最終的に人件費を抑制するしかないという現実を示しているのではないでしょうか。我々消費者は、単に価格が安いだけでなく、その企業で働く人の笑顔や余裕度なども考慮して、物の購入やサービスを受けたいものです。なぜなら、人件費を削って物やサービスを廉価で提供する企業だけが勝ち残る社会では、回りまわって最終的に自分の給料が減らされるでしょう。
今、インターネット販売が盛んとなっています。自宅まで商品を届けて貰えるのでこんな便利なものはありません。しかも一般的に、お店で買うより安いのです。なかには、量販店などで実際の商品をみてから、購入はインターネットという消費者も多くなってきています。しかし、これでは、陳列販売するお店がなくなってしまう恐れはないでしょうか。全体として働く人の雇用は少なくなると思いますし、何より、お店での世間話をしながらの価格交渉は、お互いに相手を思いやりながら、落ち着くところに決まっていく、これは立派な文化であり、人生の味わいとなります。
医療では価格交渉はできませんが、人と人とのお付き合いとして、それ自体が人生の味わいとなるように心がけております。医療機関に行くことが苦痛とならないよう努力しています。
アイバンクからの依頼で待合室に募金箱を置いています。去年一年で11382円集まりました。