博愛新聞 平成26年  10月号 (第185号)

調節性内斜視について

  調節性内斜視とは遠視メガネをかけると斜視でなくなる性質の内斜視で、1~3歳位で発症し、小児で一番多い斜視です。調節は医学用語で、はっきり見るために水晶体が厚くなり網膜にピントを合わせる作用です。近視でなければ近くを見る時常に調節を働かせますが、近くを見る時は必ず両目を内側に寄せて視点を合わせます。この内側に寄せる作用を輻輳(ふくそう)と言います。このように調節と輻輳は一緒に作用することが多く、遠視では遠くを見る時も調節を働かせ水晶体を厚くして網膜にピントをあわせますので、遠方視でも輻輳が働き内斜視になると考えられております。
 遠視メガネをかけても斜視が残る場合を部分調節性内斜視といい、残った斜視に対して、斜視手術をすることもあります。逆に言うと、調節性内斜視では斜視手術をしません。メガネ(時にコンタクトも可)で正位となるので、わざわざ斜視手術をする必要もないのですが、それ以上に内斜視の手術をしてしまうと、大人になってから今度は外斜視になってしまうリスクがずっと高まるからです。
 調節性内斜視は遠視があってメガネをかける訳ですが、まれに遠視がなくても近くを見る時だけ内斜視になる場合もあり、近方のみ遠視を付加する遠近両用メガネをかけて正位となれば、この斜視を非屈折性調節性内斜視と呼びます。これに対して、遠視のある本来の調節性内斜視を屈折性調節性内斜視と呼ぶこともあります。
 小児の遠視でも斜視にならないことが多いですので、かなり強い遠視があっても裸眼視力が良く立体視も十分で正位であれば経過観察のみでOKですが、裸眼視力低下や立体視不良があったり、内斜位(目を閉じている時だけ内斜視の状態)があれば、将来の内斜視化のリスクも考え、遠視メガネ常用を検討します。

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つれづれ思うこと ジェネラルマネージャー    T.T.   
 

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以上が、博愛眼科一同が共通理解している事柄です。院長は、常々、「患者さんはお客さまではありません。」と言っています。よく考えますと、お客さまのことを扱うのは消費者庁ですが、患者さんのことについて取り上げるのは厚生労働省ですね。

院長の一言 すべての患者さんに対して、お客様ではなく、自分の大切な友人や家族と思って接すること、これは「博愛眼科の誓い」の第一条であります。患者さんの為になると判断したら、親友として、その患者さんに対してあえて厳しく言わなければいけません。商売では、お金のない人はお客様になりえませんが、医療は違います。お金がなくとも十分な医療を受けられる社会でなければ、幸福な社会とは言えないと思います。