博愛新聞 平成26年 9月号 (第184号)
立体視について
立体視とは、ものが立体的に見えて遠近感がわかる能力で、両目で見て初めて成立する視機能です。両目で見た視界を片目ずつで見ても、両目とも病気がなく正視なら、見え方はほとんど変わりませんが、実は片目で見ている時は立体視がありません。この時、片目でも遠近感があると感じるのは、今までの経験や直前の情報から、脳が遠近を推定しているからです。また、片目でも、ものが動けば、近くのものなら遠くのものを隠しますし、遠くのものなら近くのものに隠れるため、
どちらがより近くにあるか理解できます。最新の立体視テレビでなくても、動く映像なら、どちらが近くにあるか理解しやすいです。ビデオで動画を止めて静止画にすると、途端に映像が分かりにくくなり、平面的な絵と感じることが多くないでしょうか。
しかし、立体視は止まっているものでも距離感がわかる視機能です。なぜこれが可能かというと、視界に対して右目と左目は約4~7㎝位置がずれていて、見える角度が違うからです。つまり、ものが動く代わりに右(左)目から左(右)目に目が動いたと理解し、遠近感が出現します。ものが動かなくても目が動けば、ものが動くことと同等の効果があります。片目でも頭を動かし目を移動させると、見る角度が変わり、より容易に遠近が分かるのと同じです。
立体視は、角度を変えて、同じものを見ることによって出現するものですので、右目と左目の見え方がかなり違うと出現しません。片目のみの白内障では、矯正視力が0.6以下になると立体視がなくなると言われています。眼底の病気で直線が歪んで見えるようになると視力表で(1.0)の視力があっても立体視が弱くなります。網膜の浮腫(萎縮)があると、ものが小さく(大きく)見えるようになるため、やはり立体視が弱くなっていきます。片目のみの強い近視(遠視)では、矯正視力が(1.0)あっても、メガネではものが小さく(大きく)見えるため、立体視が弱くなります。そのため、左右差の強い近視(遠視)ではコンタクトレンズが推奨されます。
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博愛眼科クリニックでお世話になってから、早いもので5か月がすぎようとしています。初めての就職で右も左もわからない中、先輩方に一から仕事を教えていただいております。メモを取り何度も読み返し復習することの大切さを実感しました。最初に、覚えた仕事はコンタクトレンズの販売の仕事でした。コンタクトレンズには多くの種類があり、名前を覚えるだけでも苦戦しました。現在は、また新しい仕事を丁寧に教えていただき、一つ一つ習得しているところです。院長先生から「失敗をしてもよいですが、コツコツ頑張ることが大切です。」というお言葉をいただき、この言葉に励まされながら毎日新しい仕事に挑戦しています。
私は、博愛眼科クリニックの理念である『“愛・公平・情熱”をテーマに、どの患者さんに対しても公平に接します』というところに惹かれて就職させていただきました。私は、どんな時でも“笑顔”を大切にしてきました。仕事の上では、まだまだ未熟な私ですが、どの患者さんにも最高の笑顔で接することを心掛けています。私の笑顔で患者さんが少しでも元気な気持ちになり、「中條さんの笑顔は元気が出るね」と思ってもらえるように、どの患者さんにも公平に接したいと思います。
これからもどうぞ宜しくお願い申し上げます。
院長のひとこと |
失敗してもバックアップする体制ができておりますので、心配ありません。予習よりは復習です。毎日、今までのメモを一通り読んでから、仕事に入りましょう。 |