博愛新聞 平成26年 5月号 (第180号)
慢性緑内障について
緑内障は、眼圧が高いか視神経が体質的に弱いために視神経が障害されていき、視野が狭くなる病気です。眼圧とは眼球内の圧力のことで、眼球が軟らかければ眼圧は低く、眼球が硬ければ眼圧は高くなります。視神経とは物を見るための神経です。昔は、高眼圧のみが緑内障の原因と考えられていましたが、今は、視神経が弱いための緑内障が大半を占めていることが分かってきました。これを正常眼圧緑内障と呼んでおります。正常眼圧緑内障でも眼圧をより低くすればするほど緑内障の進行速度が遅くなることが知られています。40歳以上の4%位は緑内障で、しかも年齢が高くなればなるほど多くなり、現在、失明原因の第一位が緑内障
です。
正常眼圧緑内障を含めた、緑内障の大部分を占める慢性緑内障では、初期には何も症状がありません。人間ドック等の健康診断か、たまたま他の病気で眼科にかかり発見されます。進行するにつれて、まず視野が狭くなることから始まります。最後は視力も低下し光も見えなくなります。しかし、視野はかなり狭くなっても視野検査をしてみないと分からないことが多く、自覚的に視野が狭いことに気づく時には、一般的にはもうかなり進行してしまった緑内障です。
慢性緑内障の治療は、正常眼圧緑内障も含めて、まず点眼治療です。緑内障がほとんど進行しないくらいに眼圧が下がるまで、点眼薬の種類や回数を増やしていきます。視野が狭ければ狭いほど、より低い眼圧にしていかないと、視野狭窄の進行を一般的には抑えきれません。眼圧の正常範囲は10~20(mmHg)位ですが、重症末期の緑内障では、5(mmHg)位に眼圧を下げないと視野狭窄の進行速度を遅くできません。点眼で十分に眼圧が下がらない場合は、内服やレーザー治療も考えますが、基本的には緑内障手術が必要です。手術は、あくまでも視野や視力等の視機能をできるだけ長持ちさせるために行います。例えば、手術しなければ半年位でほとんど失明してしまうケースでも、手術をすることによって2~3年以上、視力や視野を残せる可能性が出てきます。
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今年、小学校3年生になった子が、バレーボールを始めて9ヶ月がたちました。元々、体を動かすことが好きで、私が、ママさんバレーをやっていたことから、まず見学に行こうという話になりました。見学に行き、練習を見て、話を聞いて、本人から「やってみたい」と言ってくれたので、次の週の練習から参加することになりました。最初は、平日2回の練習だけでしたが、そのうち、土曜日、時々日曜日に練習試合が入ることもあり、今では全てに参加するようになりました。練習を始めた頃は、本当にできるのだろうかと不安でしたが、練習後の帰りの車の中で楽しかったこと、クラブの子が優しく教えてくれたことを自分から話してくれました。その時のうれしそうな笑顔は今でも覚えています。日曜日に練習試合や大会がある時は、朝早くから、親もついて行き、挨拶もしっかりできなかった子が、大きな声で応援している姿を見て驚き、感動しました。始めてまだ数ヶ月、少しだけ試合に出してもらうこともあり、自分の所に飛んできたボールをしっかり返せた時の笑顔を見ていると、このクラブに入ってよかったと思いました。子供の何事にも一生懸命に取り組む姿は、私にもいい刺激になり、子供から学ぶことが増えました。周りの人への感謝の気持ち、思いやりを忘れず1日1日を大切にしていきたいです。
院長のひとこと |
”感謝の気持ちと思いやり”、”1日1日を大切に”、とても良い言葉ですね。 |