博愛新聞 平成26年 3月号 (第178号)
網膜静脈閉塞症について
網膜静脈閉塞症は、網膜の静脈が1ヶ所で閉塞(つまること)し、閉塞部への流入血液が手前の静脈内にとどまるため静脈が拡張し、ついには静脈周囲から網膜に出血や浮腫を起こしてくる病気です。出血が軽度で眼底の周辺にある時はほとんど自覚症状がありません。しかし出血や浮腫(網膜が厚くマダラになる)が強くなると、その部分の視野が見づらくなります。出血や浮腫が眼底の中心に及びますと物がゆがんで見えてきて視力が落ちていきます。重症では、悪性の網膜新生血管が出現して、硝子体出血・網膜剥離・緑内障等も併発し失明することもあります。
治療は、ごく軽い場合には自然治癒の傾向も強いので経過観察だけですが、それ以外は主に内服等で加療します。重症では、視力障害の後遺症や悪性の新生血管の発生をできるだけ少なくするために、網膜光凝固手術(外来で10分位)や硝子体内注射(手術室で5分位)が何回か必要です。光凝固は注射より失明を防ぐことには効果がありますが、視力向上に関しては注射の方が優れています。しかし視力向上効果の持続性に関しては光凝固のほうが有効なので、両者をうまく組合わせて治療します。カラー眼底写真の黒線部分での断面図がAとBで、Aで下方の出血のある網膜が厚くマダラになっています。その後視力は(0.1)まで低下しましたが、網膜光凝固手術と硝子体内注射で、視力(0.5)となり、Bで網膜が平らになっているのがわかります。

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先日、実家へ帰った際、ひな人形を飾りました。実家にはもう父と母の二人きりですが、「一年に一回は出してあげないとね」と、母は毎年飾っているようです。
まず、ひな壇を組み立てる作業から。もう四十年も前のものなので、板も重く、一段一段を組み立てるのも一苦労です。組み立てた段の上に赤い布を敷き完成。ここからはとても楽しい作業です。人形一体一体に帽子をかぶせたり、弓や柄杓を持たせたりし、並べていきます。ダンボールからは折り紙や紙粘土で作った不格好なひな人形も出てきて、「これは誰が作ったんだっけ?」などと話し、子供の頃を思い出しました。子供の頃は父がひな壇を組み立ててくれ、二人の姉と人形を並べました。三姉妹でしたので、三人官女は特に好きでした。おひなさまを飾るたび、私もおひなさまみたいな十二単衣を着てみたいと言っていたことをよく憶えています。ひな人形は地域や作り手によって顔つきが全く違うそうです。我が家のひな人形は優しい顔をしていて、その優しいまなざしに不思議と見守られている様な気持ちになり、子供の頃はよくおひなさまに話しかけていたものです。そんな思い出話を両親としながらの時間はあっという間で、市松人形や舞踊人形もまわりに並べ、部屋も華やかになりました。
結婚し家を出ましたので、ひな人形とは四年ぶりの対面でした。とても懐かしく、日本の伝統っていいなとつくづく感じ、来年も両親とひな人形を飾る時間を持ちたいと思いました。
| 院長のひとこと |
私も子供の頃、姉と一緒に、この作業をしました。お内裏様とお雛様の入る御殿を組立てるのが面白かったです。特に屋根の組立てと分解は最高でした。 |