博愛新聞 平成26年1月号 (第176号)

@ すべての患者さんに対して、お客様ではなく、
自分の大切な友人や家族と思って接すること
A 患者さんに対して、公平に接すること
B 医療ミスを防ぐシステムを確立すること
C 医療ミスをしたら、公表すること
D 患者さんの言動を、すべて善意に解釈すること
つれづれ思うこと 院長 多田博行
レーシック手術(近視等の屈折矯正手術)は国内で今までに170万件以上施行されておりますが、昨年12月4日、消費者庁はレーシック手術について、「レーシック手術を安易に受けることは避け、リスクの説明を十分受けましょう!」との注意文を公表しました。その内容は、ここ5年で80件の被害報告があり、手術を受けた600人に対するアンケートで43.2%が何らかの症状や不具合があったと回答したとのことです。眼科医にとって、内容は当然のことでありましたが、テレビ報道を見て感じた第一印象は、「レーシックは良くない」というものでした。これを契機に、風評で日本のレーシックが大きく後退するようでは、広く日本の眼科の発展にマイナスになると思います。最終的には、そのことが国民全体の幸福度を落とすことにつながりかねません。
レーシック手術は世界的に安全と認められ、世界で盛んに施行されている手術です。しかし、眼科の他の手術と同じように、手術で失明することは、ごくまれですがゼロではありません。手術後、かえって、異物感、ドライアイ、まぶしさ、眼痛等が出てきたり悪化することも、目の手術である以上、同じです。個体差のある生体の手術ですから、結果を保証できるものではありません。レーシックの手術成績は白内障手術と同等かそれ以上に優れているものと私は思いますが、それでも必ず近視が治りメガネやコンタクトが要らなくなる訳ではありません。
白内障であれば手術しか良くする方法がありませんし、手術をしなければ、何れはほとんど見えなくなっていきます。しかし、レーシック手術は近視等の屈折異常を良くする手術ですので、メガネやコンタクトを使用すれば原則一生良く見える目に対する手術となります。したがって、合併症等の副作用を十分理解して、手術を受けてください。手術後、メガネやコンタクトを使用しても良く見えなくなることがゼロではありません。しかし、レーシック手術で大多数の方がメガネやコンタクトから開放され本当に幸福を感じていることも事実です。
アイバンクからの依頼で待合室に募金箱を置いています。去年一年で11121円集まりました。