博愛新聞 平成12年 10月号

老眼について

40歳を過ぎてから、頭が痛い、クラクラする、めまいがする、肩が懲るなどの症状がでてきたら、たとえ、近くがよく見えていても老眼になってきている可能性があります。

老眼には、目と体の症状があります。目の症状として、近くを見ていると、眼痛、流涙、充血、目の乾燥感、眼精疲労などが起きてきます。時に、近用作業後、3〜24時間してから、これらの症状が出てくることもあります。ですから、結膜炎の原因として老眼ということもあるのです。さらに、老眼が進行するにつれ、近くを見た後すぐ遠くを見るとぼやける、近くを見続けていると近くがぼやけてくる、最初から近くがぼやけるというようになります。

老眼の体の症状として、頭痛、めまい、肩こり、疲労などがあります。時に、近用作業後3〜24時間してから、これらの症状が出てくることがあります。この場合で、目の症状があまりないと、脳病変、慢性疲労症候群、心身症、更年期障害と間違われることがあります。脳外科で精密検査をしても異常がなく、結局は老眼だったということも稀ではありません。

ですから、これらの症状があれば、近くがよく見えていても老眼になっていることがありますので、眼科を受診してください。老眼鏡をかけるだけで、これらの症状がすっかりなくなってしまうことがあります。


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