博愛新聞 平成25年  5月号 (第168号)

白内障手術の時期
 
 白内障(目の中の水晶体が濁る病気)になっても、初めは何ら自覚症状がありません。進行するにつれて、まぶしさ・かすみが出現し、やがて視力障害をきたします。どんなメガネで矯正しても、すっきり見えず、しかも本人が不自由と感じるなら、原則、手術が必要です。
 片眼だけの白内障の場合は、良い方の目でカバーしてしまうため、かなり白内障が進行しないかぎり、あまり不自由を自覚しませんので、どうしても手術が遅れがちです。しかし、白内障が進行すればするほど、年齢が高くなればなるほど、瞳が大きくならないほど(一般に年齢が高くなると瞳が大きくならなくなる)、白内障手術は少しずつ大変になりますので、あまり悪くならないうちに手術したほうが良いです。また、白内障が強くなればなるほど斜視になりやすくなるため、斜視の手術もしなければならなくなる可能性が高まります。片方の眼だけが良く見えていると、なおさら斜視になりやすくなりますので、あまり白内障が悪くならないうちに手術を受けるのが理想です。
 白内障手術は、進行した白内障でなければ、点眼麻酔のみで15分程で終了し、ほとんど痛くなく、他に眼の病気がなければ99%メガネで良く見えて、安全で確実な手術となっております。しかし、チン氏帯(水晶体を支持する組織)や水晶体嚢(水晶体をつつむ皮)が弱いと、時に人工レンズを眼球に糸で縫いつける必要が生じ、一回の手術では眼内に人工レンズが入らない場合が高くなります。白内障が進行すればするほど、年齢が高くなればなるほど、散瞳しづらい(目薬で瞳を大きくさせづらい)眼ほど、チン氏帯や水晶体嚢が弱くなる傾向がありますので、一回の手術では人工レンズが入らなくなっていきます。この点からも、あまり悪くならないうちに手術しましょう。

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つれづれ思うこと 看護師     諏佐 恵 

 ある方にお釈迦様の教えに「生病老死」という言葉があると教わりました。これは人が避けることのできない4つの苦しみのことだそうです。この4つの苦しみの解釈は人それぞれ違うと思いますが、誰もが感じる、または感じるであろうものだと思いました。
 この4つの苦しみの中の、「病」とは私達医療従事者は決して忘れることのできない苦しみであると思います。体調が悪いという苦しみや、病気と向き合っていく、付き合っていくという苦しみ、悪化するかもしれないという不安からの苦しみなど様々な苦しみが思いつきますが、人が避けることのできないこの「病」という苦しみを取り除くことや、軽減することができるような看護師にならなくてはいけないと、改めて感じる言葉でした。
 健康だけが取り柄の私ですが、久しぶりに風邪をひいてしまい、寝ていれば治ると思い病院に受診もせず休んでいましたが、夕方になっても回復せず、熱も下がらず、まさに「病」という苦しみを味わいました。時間外にも関わらずある病院で診ていただき、解熱剤の注射をしてもらいました。その日の夜には熱が下がり、「病」という苦しみから救っていただいたことも思い出しました。
 確かに人には避けることのできない苦しみがたくさんあります。しかし、それを取り除いてくれる人や、忘れることのできる出来事があります。4つの苦しみとうまく向き合いながら一日一日を大切にしていけたらいいな、と思いました。

院長のひとこと 私達医療従事者は、病気の人を中心に据えたチーム医療で、病気の人の気持ちを分かち合い、お客様ではなく友人として病気の人に接したいものですね。