博愛新聞 平成24年 9月号 (第160号)
ロービジョンについて
最近、ロービジョンという言葉を見聞きすることがあるかと思います。英語で書くと、 low vision となり、vision には視力という意味がありますので、“低い視力”となります。 no vision ではありませんので全盲ではありません。つまり、ロービジョンとは、ある程度見えるが視力障害のため、現在、社会生活に支障をきたしている状態やその人のことを意味します。この場合の視力障害は、先天性視力障害のみならず、病気や怪我による途中視力障害も含まれます。裸眼視力がいくら悪くてもメガネやコンタクトで良く見える場合は、それほど社会生活に支障をきたしませんので、ロービジョンとは言いません。どんなメガネやコンタクトを用いても矯正視力が0.3以上にならない場合が該当します。ただ、矯正視力が1.0以上あっても視野がかなり狭いとやはり生活に支障をきたしますので、ロービジョンの対象に含まれます。
眼瞼下垂や複視(二重にみえる)なども生活に支障をきたしていれば対象に含まれます。
これらのロービジョンの人達に対して、年齢や個人環境に応じて、医療支援をはじめ、教育、職業訓練、日常生活訓練、福祉、精神心理等のすべての支援の総称をロービジョンケア といいます。この場合、ロービジョンケアの対象には、もちろん全盲の人も含まれます。具体的には、移動を少しでも楽にするための点字ブロックや白杖、盲導犬の普及、少しでも良くみえるようにルーペや拡大読書機の購入や援助、視覚以外の感覚の活用(音声機器や点字)、進路の決定(特別支援学校・職業訓練施設)、福祉制度利用(身体障害者手帳・障害年金)などがあります。それらを研究・支援するロービジョン学会も 2000年に創設されております。視力障害でお困りの方は、遠慮なく、院長や職員にお声をかけてください。その人の年齢や個人環境に応じた、最良のロービジョンケアとなるよう、全力でサポートします。
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スーパーで売っている“もずく”。産地が沖縄の伊是名(いぜな)島となっていることがあります。私の母の出身の島がこの伊是名島です。
小学生の頃、一度だけ母の里帰りで一緒に連れていってもらいました。沖縄本島に着いて、さらに北部のフェリー乗り場まで行き、そこからフェリーで一時間以上かかりました。長野県からの旅はそれはもう長くて遠いものでした。その日に泊めてくれた親戚の家のお父さんは私の従兄弟。歳は二十以上離れていたでしょうか。母も含め沖縄の家は兄弟姉妹が多いのだなあ、と思いました。
その晩、寝る時に天井を見るとヤモリだらけでした。家の中にぺターッとくっついているのです。落っこちてくることもあると聞き、怖くて天井とにらめっこをしながら寝付けない夜を過ごしたことを覚えています。
それから十年経ち、新婚旅行で行った与論島の展望台から隣の伊是名島が見えました。あそこには従兄弟やその子供、何かしら私と血の繋がりがある人が住んでいるのだなとなんとも言えない気持ちになりました。それから、また十年経った今、私には六歳の息子がいます。いつか、伊是名島に連れていって、自分のルーツを知るのも、色々な生活があるのを知るのもいいかなあ、と思います。そんなこんなで、もずくを見る度に、親近感を覚えます。もちろん、おいしいですよ。
| 院長のひとこと |
沖縄は日本の中で最も美しいところのひとつです。私も伊是名島に行ってみたくなりました。そこで食べる”もずく”は格段に美味しいことでしょう。 |