博愛新聞 平成12年 9月号
一言でいうと、メガネをかけても日常生活に不便を感じたら、手術の時期です。もちろん、適切なメガネで不自由がなければ、手術する必要はありません。
白内障が進行して最初に出る症状は、まぶしさとかすみです。特に、明るい所で、まぶしく見づらくなります。かすみは、霧の中で物を見ている感じ、又は、濃いサングラスをかけている感じです。どんなメガネでもこれらの症状が取れず、不便なら、手術の時期です。
さらに白内障が進行していくと、どんなメガネしても新聞がよく読めず、テレビも、ぼやけてよく見えなくなります。こうなれば、普通の人であれば、手術をしなければなりません。ただ、新聞もテレビもあまり興味がない人であれば、手術をもう少し先に延ばすことも可能です。
しかし、さらに一層、白内障が進むと、眼底検査をしても眼底(網膜)がよく見えなくなってきます。そうなると、眼底に別の病気が起きても発見できず、眼底の病気に対して手遅れになることがありますので、だれでも手術が必要です。
また、一般に、白内障手術は、白内障が進行すればするほど、手術時間が少しずつ長くなります。白内障が非常に進行して、ほとんど光ぐらいしか見えなくなると、手術は急激に難しくなります。あまり悪くならないうちに、手術を受けましょう。
片目が見えていれば、不自由がないという人もいますが、放っておくと、見えないほうの目が斜視になることが、かなりあります。そうなると、白内障手術の他に、場合によっては、斜視の手術もしなければなりません。ですから、片目ずつ見て、片方でも不自由に見えれば、その目の手術が必要です。