博愛新聞 平成24年 8月号 (第159号)
弱視について
弱視とは、眼底が正常なのにメガネやコンタクトレンズで矯正しても正常な視機能にならない状態です。白内障・角膜混濁・硝子体混濁があれば、それを取り除いても正常な視機能にならない状態です。正常な視機能とは、通常1.0以上の矯正視力が出る状態ですが、1.0以上の視力が出ていても立体視(立体的に物を見る力)
が悪い時は広い意味で弱視という場合もあります。逆に0.7位の矯正視力であっても、3歳以下で立体視がよく視力の左右差があまりなければ、正常範囲(年齢相応)の視機能と診断される場合もあります。
視機能が未熟であればあるほど、鮮明な像を網膜に結ぶことができない期間が長ければ長いほど、弱視になりやすくなります。例えば、先天白内障・角膜白斑・硝子体出血などの透光体混濁、眼瞼下垂、眼帯使用等で鮮明な像を網膜に結ぶことができない場合、年齢が若いほど弱視(これを視性刺激遮断弱視という)になりやすいです。また、斜視や不同視(左右眼で屈折が大きく違う状態)、屈折異常(遠視・強い乱視・強い近視)のため鮮明な像を網膜に結ぶことができない場合も、若年ほど弱視になりやすいです(大人になれば弱視にならない)。いったん弱視になってしまうと、その原因を取り除いても(先天白内障手術等)、弱視治療をしないかぎり矯正視力が1.0以上になることは困難です。
弱視治療の基本は、できるだけ早くメガネやコンタクトで鮮明な像を網膜に結ぶようにすることです。軽い弱視であっても、9歳を超えると弱視治療をしても正常な視機能となることは難しくなりますが、弱視治療を中止すると若年ほど弱視がまた強くなってしまうことがあるため、中学生頃までは治療を続けることが多いです。メガネ等を使用しても矯正視力が向上しないか向上しないことが予想される場合、片眼のみの弱視であれば、他眼のアイパッチ治療(パッチによる遮蔽)、他眼をわざと見づらくするメガネの使用、他眼への散瞳薬(瞳を大きくする薬)点眼などを行います。
トップページへ
今年のゴールデンウィークを利用して、宮城県に住んでいる祖母に会いに行ってきました。昨年の3月11日の地震直後から会いにいきたかったのですが、時間が作れず、一年以上たってから、やっと会いに行くことができました。祖母の自宅は、海から遠い場所にあり、津波の心配はありませんでした。しかし、とても揺れたそうです。
私達は、子供達に今の生活のありがたさ、津波はテレビの中で起きたことではなく、現実にあったことだと知ってもらいたく、石巻の海岸へ行きました。ただ、どこへ行けば良いのかわからず、海の方へ向かうと、“がんばろう石巻”と書いてある看板がありました。子供達とテレビで見たことがあると話しをし、近くに車を止め、歩きました。海から数百mの所でしたが、あったはずの家はほぼ流され基礎が残っているだけでした。海の近くには、ガレキと車が山のように積み上げられていました。毎日、海を近くに感じ、生活の一部になっていた人達のことを考えると、とても悲しくなってきました。テレビでの津波の映像を思い出し、怖くも感じられました。
数日間、祖母の家にいましたが、何回か地震で揺れました。震災後、祖母は、いつまた大きな地震がくるか分からず、揺れるたび、外へ逃げていたようです。きっと今でも、揺れると思い出すと思います。この地震で私達は多くのことを考える機会を得たと思います。これからの私達、子供、そして孫。少しでも安全に暮らせるようになればと思います。
| 院長の一言 |
古代から自然災害の多かった日本。自然への畏敬と”和”の力で乗り越えてきました。 |