博愛新聞 平成24年 4月号 (第155号)
糖尿病網膜症について
糖尿病網膜症は、一言でいうと糖尿病による眼底出血ですが、網膜出血、網膜浮腫、網膜白斑、網膜毛細血管瘤、網膜新生血管、硝子体出血等で構成され、網膜剥離や緑内障や網膜動脈閉塞を合併し、最悪、失明に至る疾患です。最近まで成人の失明原因の第一位でしたが、今でも第2位をしめています(ちなみに第一位は緑内障で、人口の高齢化による)。
では、糖尿病で失明しないためには、どうしたら良いのでしょうか。第一に、健康診断等で一度でも高血糖や尿糖を指摘されたら、すぐに内科を受診してください。第二に、糖尿病と診断されたら、けして自己判断で治療を中断しないでください。第三に、糖尿病と診断されたら、すぐに眼科も受診してください。特に2型糖尿病は発症時期が不明なことが多く、糖尿病と診断された時点で、すでに網膜症をもっていることがかなりあります。視力1.5で全く自覚症状がなくても、重症網膜症になっていることもまれではございません。初診時の網膜症が重症であるほど、治療しても失明しやすくなります。初診時に網膜症がなく、その後も定期検査をしっかり受けている人が、失明するケースは非常にまれです。第四に、眼科医の指示を守って、けして自己判断で受診を中断しないでください。軽症網膜症であれば内科治療が主なために、眼科を受診しなくなる人がいます。しかし、内科治療が良好であっても網膜症は悪化することがあり、悪化しても見え方等の自覚症状は通常、悪くなりません。見え方が明らかに悪くなった時は、大幅に網膜症が悪化した時です。 
やはり、血糖値が不安定なほど網膜症は進行しやすくなりますので、良好な血糖値は必要不可欠ですが、網膜症が進行するほど、血糖を良好にしても網膜症が悪化しやすくなります。ある程度以上進行すると、もはや血糖値を良好にするだけでは無効で、網膜光凝固や硝子体手術が必要になります。しかし、光凝固はその効果が出るのに最短2週間は必要で、半年以上かかることもあります。効果発現に複数回の光凝固が必要なことも多いですが、光凝固と光凝固の間隔は、3週間以上は開けないと刺激症状が強く出ますので、光凝固完了までに半年以上かかる場合もあります。そのため、眼科受診が遅く治療開始が遅れますと、光凝固の効果が出る前に網膜症が進行して失明してしまうことがあるのです。極めて重症の網膜症は硝子体手術しかありませんが、すでに光凝固が完成されていると、比較的安全に手術ができます。しかし、初診時にすでに極めて重症であれば、光凝固をしている間に失明してしまうため、すぐに硝子体手術をせざるをえません。
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暮らしの中で、親の介護が間近であると実感します。そう思いながら3、4年経つのですが、ある危機を両親共に乗り越え、今も努力をしてくれています。座布団でつまずいたり、食器を重ねて持てなくなったりと、難しくなる動作の一つ一つが発見です。ゆっくりだけれど、“待つ”“見守る”という行動や心は、お互い忍耐のいることです。疲れた時は「寅さん」映画を観て皆が笑います。誰も老いは初めての経験で不安でいっぱいだと思いますが、寄り添う側として降りかかる難題は、自分を鍛えてくれていると思えるようになったら、乗り越えられそうです。超えられない壁などないとさえ思えます。もっと大人になった時に得をしたいし、遊ぶ余力も残しておきたいから、今は心身共にチャレンジ中です。
| 院長のひとこと |
確かに 「誰も老いは初めての経験」 ですね。みんな、不安でいっぱいです。だからこそ、みんなで支え合い慰め合えることができる世の中でありたいですね。 |