メヤニもカユミもカスミもなく、目が赤いだけで、その他の症状がないため、人から指摘されないとなかなか気づきません。ただし、目が異常に赤いため、周囲の人がとても心配になり、声をかけてくれます。が、本人は、ケロッとしています。しかし、鏡を見て、その赤さに、ビックリ仰天し、不安になって、眼科に駆け込むのです。
結膜(白目)の血管は、非常に細くて弱いので、時々何の原因もなしに切れます。それが、結膜下出血という病気です。病気と言っても、治療する必要はありません。自然に3〜4週以内で、赤みが薄く小さくなって、治ってしまいます。時に、1〜2週までは、ほとんど赤みが変わらないことがありますが、心配しないで下さい。その後、急速に消失します。
ですから、鏡をみて、明らかに出血だとわかれば、眼科を受診しなくてもよいのです。しかし、カスミなどの他の症状が一つでもあれば、また、1〜2日以内で眼球打撲していれば、必ず、眼科を受診してください。他の病気の可能性もあります。
結膜下出血の他に、体に赤あざ(皮下出血斑)が出てきたり、鼻血が出やすくなったり、歯肉から血がでやすくなったりしたら、血液の病気の可能性がありますので、血液検査が必要です。2〜3ヶ月以内で再発を繰り返す場合や、3〜4週経ってもまったく良くならない場合も、眼科を受診してください。
充血(毛細血管の拡張)なのか、出血なのか、分からない場合も、受診してください。明るいところで、鏡をみれば、結構、区別がつくものです。暗いとわかりません。