博愛新聞 平成23年 9月号 (第148号)
近視矯正手術について
もう15年以上前から、世界中で近視矯正手術が行われてきています。当院では行っておりませんが、10分位の日帰り手術で、手術直後から95%以上の確率で、すごく良く裸眼で見えるようになります。しかも、ほとんど痛くない手術です。現在まで予想外の重篤な合併症は出てきておりません。最初の手術からもう15年以上経っておりますので、今後も重大な合併症が新たに出てくることはないと思います。近視矯正手術は安全な手術と認知された
と言えましょう。
でも、私自身がその手術を受けたいかというと、「否」という結論になってしまいます。もう老眼が始まっている身ですので、近視がなくなると近くを見る時、必ずメガネが必要になってしまうからです。今は、近くの細かい字を見るときは、逆にメガネをはずしたほうが良く見えます。では、もし、私が30歳前であると仮定したら、どうでしょうか。
やはり、私が若かったとしても、近視矯正手術は受けないと思います。第一の理由は、100分の1位の割合で裸眼ではよく見えない結果になることと、場合によっては、メガネやコンタクトをしても、よく見えなくなることです。
メガネが嫌な人は、コンタクトをすればよいと思っております。コンタクトも、ある意味危険ですが、しっかり注意事項を守っていれば、それで、障害が起きてしまう確率は1000分の1以下です。近視矯正手術は安全にはなりましたが、まだコンタクトの危険性の10倍以上の危険があると私は思います。理由の第二は、角膜が薄くなりカーブも弱くなることから、眼圧が実際より低く表示されることです。緑内障になったとしても発見が遅れてしまうことがありえます。第三の理由は、確かに手術直後は近視がなくなり、とても嬉しく人生が薔薇色になったように感じますが、近視がないのが当たり前になってしまえば、幸福を感じなくなります。当然ですが、近視がなくなっただけで、ずっと人生薔薇色にはなりません。しかも近視がなくなると、見かけの老眼が早くきてしまいます。・・・でも、近視がないほうが、ずっと良いことは確かですが・・・
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7月に3歳になった息子が、夏かぜをひき一週間程38℃台の熱が続きました。食事、水分は摂れるし、元気だから大丈夫とは思っていても、やはり心配でしかたありません。夜中に起きて着替えさせ、水分補給させ、また寝かしつける。仕事に行く時は、義母や母に頼んでくるのですが、何かないかと心配する。親はこんな思いをして育ててくれたのだと親になって初めて知り、両親に感謝することばかりです。
以前にも少し書いたことがありますが、私の弟は障害があり寝たきりの状態です。20歳まで生きられればいい方だと言われていましたが、今年無事に30歳の誕生日をむかえました。しかし、今、腸の動きが悪くなり入院しています。今まで何度も入院したりはしていましたが、今回はあぶないかもしれないとまで言われたようです。母はその事を淡々と説明し、“覚悟は前からしているから”と。親が子供の死を覚悟するというのは、つらいという言葉だけでは表現できないことだと思います。幸い弟は少しずつですが回復してきており、また元気な笑顔が見られそうです。
子供には健康で幸せであってほしい。自分も子供のためにも両親のためにも健康でなくてはいけない。両親にも健康であってほしいと願う毎日です。
| 院長のひとこと |
親が子供の健康を願い、子供が親の健康を願う。それが一番大切なことですね。 |