博愛新聞 平成12年 7月号
昔は、ハードコンタクトが主流でしたが、現在は、ソフトが第一選択です。乱視があって、視力がでない場合は、乱視矯正用(トーリックと言う)ソフトレンズを入れます。それでも、視力がでなければ、ハードになります。この10年位で、ハードからソフトに移った理由は、煮沸消毒がいらなくなってソフトの管理が楽になったことと、ソフトがハードよりずっと装用感が良いことです。
ここ5年位で、使い捨てコンタクトが一般化しました。何と言っても、いつでも新しいコンタクトですので、合併症が少ないのも事実です。特に涙の少ないドライアイの目に適します。ドライアイでは、原則的には、使い捨ての一日タイプ>使い捨ての2週タイプ>通常のソフト>使い捨ての1週間連続装用タイプ=ハードの順に良好です。正常の目では、一般に、含水率の高いレンズほどゴロゴロしません。しかし、ドライアイの目では、かえって、調子の悪いことがあります。もちろん、重症のドライアイでは、どのレンズも使用できません。
1週間連続装用の使い捨てレンズは便利ですが、他のレンズに比べ、少し、角膜や結膜障害を起こしやすいです。水やお湯を目に入れないことと、目をこすらないことを、他のレンズ以上に、しっかり守ってください。
以上が、コンタクトを選ぶ際の基本になりますが、医療には、調子が良ければ治療法を変えないと言う鉄則があります。従って、今のコンタクトで具合が良ければ、あえて他の種類のコンタクトに変える必要はありません。逆に、今、調子が悪ければ、とにかく、他のコンタクトに変えてみることです。その際、高いコンタクトにする必要はありません。定価の高いコンタクトは、一般に酸素透過性がよく、目にやさしいのですが、その違いは、わずかです。それより、患者さんとコンタクトの相性が大切です。その人にとって、相性の良いレンズとは、目になじみ、快適で、実際に装用してみれば、わかります。