博愛新聞 平成22年 10月号 (第137号)

メガネをご希望の場合、散瞳の前にお伝えください

 毎日少なくとも一人は、私の診察時になってから初めて、「メガネがほしいのでメガネの検査をしてほしい。」とおっしゃいます。その時すでに散瞳(目薬で瞳が大きくなっている状態)していると、もうその日にはメガネ合わせはできませんので、また別の日に受診してもらうしかありません。
 「さっき、視力検査をしたので、メガネ合わせ(メガネ処方)できるのではないですか。」と言われることも、度々あります。しかし、メガネ合わせは単に視力表で視力が出ればよいというものではありません。今持っているメガネより良く見えるか、両眼のバランス、歩いてクラクラしないか、近くから遠くまでの見え方の具合などをチェックして、実際の生活を想定しながら総合的に判断する必要があります。それでも、実際の生活で使ってみないと分からない面もありますので、処方したメガネの5~10%は、再処方が必要になっているのが実情なのです。散瞳(さんどう)してしまうと、まぶしくピントを合わせづらく、ぼやけて見づらくなりますので、試用レンズで詳しく見くらべたりすることが困難になります。散瞳してからメガネ合わせ(メガネ処方)したのでは最良のレンズを選べませんので、半分以上が再処方となってしまいます。
 メガネを希望する場合は、できれば受付の時に、遅くとも散瞳前までに、職員にお伝えください。散瞳する時は、「瞳を大きくする目薬をさします。見づらくなりますので、注意してください。」と職員が必ず言いますので、遅くともその目薬をさされる前までに、「メガネがほしい」とおっしゃってください。また、今あるメガネと見比べる必要がありますので、必ずメガネをご持参ください。

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私の医療体験  ジェネラル マネージャー     多田 知恵 

 先日、総合病院を受診し、2つのことを実感しました。
 1つ目-やはり、こじんまりとした単科クリニックのほうが落ち着くな。目指す科の受付を済ませた後も、どこで待てばいいのかとキョロキョロし、マイク越しに聞こえる名前が「多田」なのか「原」なのか。昔流の、看護師さんが声を張り上げて呼ぶアナログ式のほうがいいな。
 2つ目-診察室で、どこへ向かって歩けばいいのか、どのイスが自分に用意されているのか、移動すべきか、座ったままでいいのか、慣れない場所で要領の悪い患者を演じている自分に嫌気が差しました。
 日頃私たちは、患者さんに話しかける時や患者さんへの受け答えの時に、早口になってしまいがちです。できるだけ早く済ませてしまおうという深層心理が働いてしまうのでしょう。要領よく、ポイントを押さえて、省エネルギーで事を進める-これこそ職業人と。しかし、どうも、医療と省エネとは、同じ土俵で論じる話ではなさそうです。
 数時間、患者として過ごし、患者さんの不安や不満を少しばかり感じることができました。滅多に医療の世話にならないので、受付の方、看護師さん、お医者さん、それぞれと言葉を交わしながら、緊張がほぐれることがなかったです。会計を終えた時、どっと疲労感が押し寄せていました。
 もし、眼科だけで用事を終えられるなら、博愛眼科が一番だなぁ。看護師さんの語り口がやさしい。機械に頼らないアナログの受付もいい。

院長のひとこと 病院には病院の、診療所には診療所の良さがあります。病院だけでも、診療所だけでも、地域医療はうまく行きません。両者が連携・補完しあうことが大切です。