博愛新聞 平成22年 2月号 (第129号)

コンタクトレンズの方でもメガネは必要です

 コンタクトレンズの合併症は、お薬の副作用(合併症)よりも、ずっと頻度が高いことはよく知られている事実ですが、コンタクトレンズ常用者は意外と予備のメガネを持っておりません。 角膜炎や結膜炎などの目の病気を起こしている場合は、原則、コンタクトレンズ装用禁止です。このような場合にコンタクトを装用し続けると、治りづらいばかりでなく、後遺症として永久的な視力障害をずっと起こしやすくなり、最悪は失明してしまうこともあります。
 私がコンタクトの装用禁止を指示しますと、患者さんは「コンタクトがないと生活できないし車の運転が危なくてできない。」と困惑した顔になることがかなりあります。予備のメガネは持っていないと言うのです。こちらとしては、かなり近視が強いのに予備のメガネをもってないなんて信じられないことなのです。
 良いほうの目でも裸眼視力が0.3出ないなら、予備のメガネは絶対必要です。車を運転する場合は、良いほうの目の裸眼視力が0.7以上なければ、予備のメガネが必要で、最低、車の中にひとつ置いてください。ただ、予備のメガネなので、あまり不自由がなければ少し弱いメガネでもよいのです。車を運転する場合、メガネでどちらかの目が0.7必要ですが、車を運転しなければメガネでどちらかの目が0.3見えればあまり日常生活に不自由はないと思います。予備のメガネですので比較的安い価格のメガネでかまいません。近視が進行して合わなくなったメガネでも、予備のメガネとしては使用できることも多いですので捨てないで持っていてください。コンタクトは落として失くすこともありますので、メガネのほかに、コンタクト(使い捨て型が最適)も常時予備として一枚ずつは携帯していると安心です。
 最後に、コンタクトの装用禁止や急な紛失で、予備のメガネもコンタクトもない場合の車の運転対応ですが、できるだけ近くの安全に駐車できる場所に車を置き、だれかに迎えにきてもらうか、タクシーを呼ぶか、代行車を頼むかです。


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つれづれ思うこと  主任       木内亜希 
 
 私の妹はスウェーデンに住んでいます。先日帰国した妹からスウェーデンの医療について少しだが話を聞く機会がありました。
 クリニックや中規模病院では予約制が基本であり、予約無しの場合は月・水・金の午前8~10時のみだそうです。さらに、住民票があるところに限定されてしまう場合もあるとのことです。また、受診前にどんな症状であるか等の電話が必要になるらしいです。
 また、専門の医師の診察を受けるには必ず紹介状が必要であると聞きました。
 スウェーデンは福祉国家だと聞いていた私は、医療サービスも素晴しいと思っていました。だか、日本では予約がなくても診てくれる場合はかなり多いし、クリニックや病院も選ぶことができることが多いです。日本の医療制度は弱者や困っている人に優しいのだと改めて思いました。
 もちろん、完璧な医療制度などないとは思うし、日本の制度ではコンビニ受診などの問題もおこっています。一人ひとりのモラルが大切であるし、医師も人間なのだから休憩も必要であろう、という思いやり、日々の予防や食生活なども考えていかなければ、と思いました。
院長の一言 WHO(世界保健機関)は医療の質と量と価格の総合評価において日本の医療制度を世界一と認定しております。もちろん日本の制度でさらに改善すべきところはありますが、「改革」でかえって悪くならないようにしてもらいたいです。