博愛新聞 平成21年 10月号 (第125号)
目の表面の疾患(結膜炎や角膜炎など)に対しては、点眼薬のほうが内服薬より効きます。結膜炎や角膜炎が重症であればあるほど、より強い点眼薬にかえたり、点眼薬の種類を増やしたり、点眼回数を増やしたりします。しかし、点眼の種類や回数を増やすことにも限度がありますので、それでも不十分な場合には、追加薬として内服薬を選択します。たとえば、細菌性結膜炎に対しての抗菌剤内服や、アレルギー性結膜炎に対しての抗アレルギー剤内服などです。また、重篤な角膜炎では、角膜潰瘍から穿孔(角膜に穴があく)して失明するリスクが高く、徐々に薬を増やしていく時間的余裕がありませんので、最初から内服薬や注射薬も投与することがあります。
麦粒腫(ものもらい、めかご)などのマブタの疾患に対しては、点眼薬以外に内服薬が必要なことが多いです。特にマブタを押すと強い痛みがある場合は、抗菌剤内服が必須といえます。
目の奥の疾患(虹彩炎や眼底出血など)に対しては、角膜に近いほど点眼薬が効き、眼底に近いほど内服薬しか効かなくなります。たとえば、虹彩炎(前部ぶどう膜炎とも言う)に対して点眼薬はよく効きますが、後部ぶどう膜炎や眼底出血に対しては、あまり点眼は効かず、抗炎症剤や止血剤内服などが主流となります。唯一の例外は、ある種の網膜浮腫に対して抗炎症剤の点眼が有効な時があるのみです。
眼軟膏の効き方は基本的には点眼と同じです。その効果は一般的には点眼よりも強力でしかも持続時間が長くなります。しかし、眼軟膏は目に入れると見づらくなる欠点がありますので、夜寝る前に使用することが多いです。また、目の周りの皮膚炎に対して、目に入ってもいいように、眼軟膏をぬることがあります。

| つれづれ思うこと | 主任 森泉綾子 |
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私が博愛眼科クリニックで働き始めた最初の数ヶ月、まだ小さかった息子が慣れるまでと夜勤をはずしてもらっていた頃から早10年。今年12歳になる息子は、来春小学校を卒業するまでになりました。最後となると何を見ても感動し、涙もろくなり、行事に参加する度に涙を流し、息子からは、冷めた視線を向けられている今日この頃・・・
例えば、修学旅行から帰ってきた夜、話をしながら見た息子の顔は、少年から青年の顔に変わった様に思い、私は少し寂しさを覚えましたが、その後もらったお土産に「特価」のマークがついているのを見て、泣き笑いになったことを思い出します。将来に向けて自立するための第一歩として親離れをしてゆく息子に、100%のエールを贈りきれない子離れ奮闘中の私、これを書きながら聞こえる小学校からの運動会の練習の音楽に反応する私の涙腺・・・週末に予定された運動会で号泣するであろう私に、息子はまた冷めた視線を投げかけ、さらに来年3月の卒業式は、相当な温度差で迎えること間違いないでしょう。
「人生山あり谷あり」 今後どんな困難が来るとも分かりませんが、節目を迎える12年目が感動の涙でいっぱいであることは、とても幸せだと感じています。
| 院長の一言 | すっかり忘れていましたが、夜勤を外していたこともありましたね。博愛眼科も開業13年目です。生まれた子が中学生になる年月ですか。感無量です。 |
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