博愛新聞 平成21年 4月号 (第119号)
花粉症で目のかゆみが強い時はコンタクトレンズ(以後CLと記載)を装用しないで下さい。CLをしていると、さらにかゆみが強くなったり、花粉症が治りにくくなったり、細菌感染などの混合感染がおこりやすくなります。最悪の場合、永続的な角膜白濁や視力障害を残すことさえあります。目のかゆみが強くなく、その他の症状(充血や痛みなど)が全くなければ、短時間のCLの装用なら可能ですが、少しでもかゆみが強くなったり、他の症状が出てくれば、すぐに中止して下さい。
原則、CLの上から目薬を点眼しないでください(ソフトサンティアのみ例外)。花粉症や緑内障などで点眼が必要な場合は、一日2回の点眼なら、起床時すぐに点眼し5分は時間をあけてからCLを入れてください。夜はCLをはずして寝る前に点眼するのがよいでしょう。1日3回以上の点眼では、その都度CLをはずして点眼し5分は時間をあけてからCLをまた入れてください。
ただ、症状や所見に応じて、ハードコンタクトレンズの場合は、CLを入れたまま点眼してもよい時もありますが、必ず、医師の指示に従ってください。ソフトコンタクトレンズの場合は、CLの上からの点眼は禁止ですが、医師の指示であえて点眼する場合もあります。しかし、医師の指示がなければ絶対に点眼してはいけません。特に、ステロイドの点眼薬で注意が必要です。それを守らないと、CLの重篤な合併症のため、永続的な角膜白濁や視力障害を起こす可能性が非常に高くなります。
私の医療体験 | ナース 鷹野 薫 |
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私は月に一度理容師さんになります。もう約4年になります。父専属です。髪を切り、洗って、ひげを剃る。体を拭いて着がえをさせる。父には左麻痺があります。
病気になってからは、理容院にも食事にでかけることも困難です。車イスの父には少しの段差も狭いトイレも大仕事なのです。もちろん私達家族にもです。
昔は気が付きませんでした。外にはバリアフリーや広いトイレが少ないことに。
理容院は無理だけど、でも私は少しでも時間があればこれからも父と母をもっと外へ連れ出したいと思います。困難は沢山だけど、外へ出た時の父の顔は違います。嬉しそうです。そして母も嬉しそうにしています。これからも、もっと二人の笑顔を見ていきたいと思います。
最後にお母さんへ。足痛いんだからあまり無理しないで。何かあったらいつでも言ってね。
院長の一言 | 不景気とは物が余って(生産過剰)、お金も需要もない状態ですよね。お金を印刷してすべての歩道をバリアフリー化するだけで、大きな需要がうまれます。広いトイレもつくりましょう。国のお金で介護保険を充実させましょう。介護職員にも十分な報酬を出しましょう。人も消費も増え、経済が活性化します。国のお金で、国民一人ひとりに定額給付金を配るだけでは不十分ですね。 |
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