博愛新聞 平成20年 11月号 (第114号)
緑内障になっても、緑内障が進行しても、一般的に自覚症状の悪化はありません。視野が狭くなったとか、視力が低下したとかを、しっかり自覚できるようでは、ものすごく進行してしまって手遅れに近くなってしまったケースと考えられます。緑内障は自覚症状が悪くなったら受診では遅すぎます。緑内障治療の基本は、自覚症状に変化がなくてもしっかり点眼し定期受診を厳守することなのです。
受診間隔の目安は、緑内障の重症度と眼圧の状態によって決まります。緑内障が進行すればするほど、視神経が萎縮し視野が狭くなります。眼圧が高ければ高いほど、緑内障は進行しやすいのですが、視神経萎縮と視野狭窄が強いほど、より低い眼圧でも緑内障が進行してしまいます。
軽度の緑内障であれば、眼圧が25(単位mmHg)位になっても3ヶ月は明らかな進行はみられません。
中等度の緑内障では、25位の眼圧が持続すると、3ヶ月以内に緑内障が悪化する可能性がでてきます。重症の緑内障では、25位の眼圧が持続すると、約1ヶ月で緑内障がさらに悪化する可能性が高くなります。したがって、重症緑内障では受診翌日から眼圧が上昇する可能性も考慮して、どんなに受診日に眼圧が低くても約1ヶ月に一度の受診が望ましいです。中等度緑内障では、受診日の眼圧10以下なら3ヶ月に一度、20以上なら1ヶ月半以内に一度の診察が必要と考えます。軽症緑内障では、受診日の眼圧が10以下であれば、3~6ヶ月に1度、20以上なら1ヶ月半から3ヶ月に1度の診察が望ましいです。
両眼の緑内障では、常に悪いほうの目の状態を基準に受診間隔を決めます。その他の要因として、しっかり点眼できているか、他に目の病気があればその状態、いままでの進行度の速さなどを考慮して総合的に判断していきます。
| 私の医療体験 | 主任 木内亜希 |
|---|
先日、二歳の息子の咳が止まらなくなり、呼吸が苦しそうになりました。その日はちょうど祝日で、大きい病院も小児科の医師はおらず、当番医の先生が小児科も診られる先生だったので、そちらに電話をかけて受診しました。しかし、薬をもらい、家で飲ませても咳はひどくなるばかりで、困った私はもう一度その先生のところへ電話しました。「運転に気をつけて来て下さいね。」と嫌な顔一つせずもう一度診ていただきました。結局、息子は初めての喘息発作で、背中に貼る気管支拡張剤等を処方していただき、帰りの車の中では、呼吸も落ち着きスヤスヤと寝ていました。
小児を診られる先生がたまたま当番医で本当に助かり、親子共々優しく接していただき感謝しています。ただ、もし夜間帯や小児科の当番医でなかったら、と思うと不安にもなりました。小児科医師(だけではありませんが)が不足しているので、大きな病院でも救急では診てもらえない、というニュースを観ますが、身をもって体験して初めて事の重大さに気が付きました。私も医療を受ける身として、当たり前ですが、緊急でない限り診療時間をきちんと守り、重篤でない場合はかかりつけの先生に診てもらう等、できることをやっていこうと思いました。
| 院長の一言 | 私の体験から、まだ十分ではないにしても佐久の医療体制は全国に誇れるものだと思います。地域の総意としてこれを守り育てていきたいものです。 |
|---|