博愛新聞 平成12年4月号

糖尿病で失明するの?

1998年3月の厚生省・糖尿病実態調査集計によりますと、糖尿病を強く疑われる人は、690万人で、可能性を否定できない人も含めると、1370万人にもなります。実に、日本人の10人に一人は糖尿病の傾向があるのです。しかも、そのうちの半分ぐらいしか、定期的な通院を続けている人は、いないのです。しかし、糖尿病は放置すると、実に恐ろしい病気なのです。心臓疾患や脳卒中になりやすく、重症化しやすいのです。新規に腎透析になる患者さんで、現在一番多いのが、糖尿病であります。何より、失明原因の第一位が糖尿病性網膜症(糖尿病による眼底出血)なのです。

それでは、糖尿病になれば、だれでも、視力障害をおこしてしまうのかといえば、けして、そうではありません。実際に失明する人は全体の1%以下なのです。ですから、糖尿病になったからといって、人生を悲観することはないのですが、だからと言って、油断してもいけません。特に、血糖コントロールが5年以上ずっと悪い人、内科医や眼科医の指示をきちんと守らない人、視力低下や眼底出血から初めて糖尿病とわかった人は、糖尿病で失明する可能性が比較的高いといえます。

何の自覚症状もなくても、毎年、健康診断を受けてください。糖尿病の疑いとの結果が出たら、すぐに内科を受診して下さい。糖尿病とわかったら、良く見えていても、年1〜2回は、眼科検査を受けてください。1.5の視力があっても、重症の網膜症になっている場合もあるのです。内科医と眼科医の指示をきちんと守り、けして、自ら治療の中断をしないことです。これらを、しっかり守れば、まず、失明するようなことはありません。


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