博愛新聞 平成20年 6月号 (第109号)

加齢黄斑変性について


 加齢黄斑変性(かれいおうはんへんせい)は、眼底の黄斑(眼底の中心で物を見る上で最も重要な所)に病的変化(異常物質の沈着・組織の萎縮や増殖・浮腫・出血等)が起きている状態です。原因は不明で、50歳以上の方に多いことから、加齢(老人性)変化と考えられております。初期には無症状のことも多く、進行するにつれて、視野の中心が歪んで見えたり小さく見えたり大きく見えたりしてきます。最終的には、視野の中心はほとんど見えなくなり、どんなメガネをかけても、視力が0.03以下くらいになります。硝子体出血を併発すれば、光くらいしか見えません。以上が、無治療の時の自然経過です。
 出血も浮腫もない場合は、特に有効な治療法がありませんが、
幸いなことに進行が遅く数年以上進行しないこともあります。出血や浮腫が出現すると急激に進行して、1カ月以内で視力が0.01以下になることもありますが、網膜光凝固が有効な時があります。しかし、視力向上は難しく、できるだけ視力低下を少なくすることが治療の目的となります。写真1のAの部分に出血があり、視力は(0.6)ですが、このままでは急激で大幅な視力低下は避けられません。網膜光凝固をかけたところ、写真2のように出血がなくなり、視力(0.6)を維持しました。
     

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私の医療体験 スタッフ     宮澤 瞳 

 我が家には、今年三歳になった女の子がいます。その子が、一年程前にくしゃみと鼻水が止まらずひどかったので、近くの病院へかかりました。そこでは風邪と診断されました。一週間ぐらいたっても治らなかったので、もう一度その病院へかかりましたが、薬が変わっただけで、また風邪という診断でした。その後も治る気配がなかったので、佐久へ引越してくる前に通っていた少し遠い小児科へかかる事にしました。その小児科では症状を言ったらすぐに血液検査をしてくれ、一週間後に結果を聞きに来て下さいとの事でした。そして、一週間後その小児科へ行ったら、やっと原因がわかりました。ダニ、ホコリアレルギーでした。原因がわかり、その対策法もわかり不安がやっととれました。
 子供の事もあり、私が博愛眼科クリニックで仕事をしている時に思った事があります。”患者さんの為の医療”とは、不安を持って受診される患者さんの不安を少しでも取り除く事だと思いました。私にできる事は少ないけれども患者さんの思っている事、気になる事を少しでも取り除いてもらえるように頑張っていきたいと思いました。

院長の一言 「この症状からは風邪の可能性が高いので、別の風邪薬に変えます。これもだめなら、次回は他の病気を考え血液検査をします。」と言われれば安心しましたね。