博愛新聞 平成19年 11月号 (第102号)
市販の一般点眼薬には、弱い薬なので副作用がないという先入観があり、かゆみ・充血・メヤニ・まぶたの発赤等の目の症状がまさか薬の副作用とは思わず、連用して症状をこじらせてしまう落とし穴があります。副作用の頻度は眼科の処方点眼薬より少なくありません。市販点眼薬は色々な薬の成分が入った混合薬の形が多く、どれかの成分に対してアレルギー等の副作用が出てしまう可能性は全体としては高くなります。眼科点眼薬の多くは一つの薬の成分のみの単一(単味)薬のため、薬効が高い割りには副作用が少ないのです。
特に、充血に効く市販薬は注意が必要です。この点眼薬には、直ちに血管を収縮させる作用のある薬(塩酸テトラヒドロゾリンか塩酸ナファゾリン)が入っておりますので、点眼すると、すぐに充血がなくなり1~2時間持続します。しかし、3~4時間で再充血しますので、また点眼する必要が生じます。これを連用
しますと、段々充血が強くなる副作用が高率に出現してきます。点眼回数を増やして行かないとすぐに再充血してしまいます。まさか薬の副作用とは思わず2~3カ月以上連用してから眼科を受診することが多いのです。連用期間が長ければ長いほど、その薬を中止して眼科の点眼薬に代えても充血が治らなくなって行きます。
もちろん、市販点眼薬にも良いものが沢山あります(ドライアイに対するソフトサンティア等)が、必ず薬の説明書をよく読んで下さい。「使用上の注意」を厳守して下さい。すべての薬で1~2週間使用しても症状が改善しない場合は、使用を中止し、医師や薬剤師に相談するように書いてあります。一時良くなっても直ぐに再発する場合も同様です。点眼しても明らかに悪化する時は直ちに眼科受診して下さい。
| 私の医療体験 | 看護長 K・M |
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残暑の中、地元の敬老会が行なわれました。70才以上160名程の対象者への招待状配りから私の役目は始まりました。主催者側の一員として、会場作り、料理の配膳等と迎える準備をしました。受付をしていると車の助手席から降りられず困っているAさんを見たので歩行介助し、3cmの段差も危なそうだったので着席まで付き添いました。宴が始まり、私は百歳のBさんと向かい席でした。マイクを握ったBさんは信濃の国を1番~6番まで完璧に歌い拍手喝采に満面の笑顔でした。1世紀近くを生きた方々の笑いの中には、戦争は勿論、自給自足で不便を大変と思わず沢山の子供達を育て、その足で5Km10Kmの道のりも当たり前に歩いた経験が数知れずあるのだと思いました。これ程多くの方とふれあい、臨床現場以外で使命にかられた事はありません。時代背景と思想が絡み合い自分だけの凄い哲学があると感じ、人間形成の深さを痛感しました。
高齢者と寄り添い生きる時代は、既に始まっており加速しています。皆が助け合い、住み良い社会になる事を願い、敬う日に参加するにあたり、人に優しく応援できる自分になりたいと思いました。
| 院長の一言 | 最も安心で幸福な社会は、弱者(高齢者・障害者など)に優しい社会ですね。 |
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