博愛新聞 平成12年 2月号
緑内障は、眼圧が高い(眼球が硬くなる)ために、視神経が死んで視野が狭くなる病気です。
急に眼圧が高くなるのが急性緑内障で、放置すると数日で失明することが多いです。強い眼痛が特徴で、充血、急激な視力低下、時に、頭痛や吐き気も伴います。これらの症状がそろう時は、すぐに眼科を受診してください。また、何も自覚症状がなくても、眼科医が診れば、急性緑内障を将来起こしやすいかどうか分かる場合があります。その場合、簡単な処置で急性緑内障にならなくすることができます。
徐々に眼圧が高くなるか、時々高いのが慢性緑内障です。眼痛も充血もなく、視野が少しずつ狭くなっていきます。視野がかなり狭くなるまで、一般的には、視力低下はおこしません。通常、末期まで、視力(1.0)以上を保ちます。それ故、視野狭窄に気づき、眼科を受診する場合は、かなり進行した緑内障です。早期に慢性緑内障を発見できるのは、たまたま、他の疾患で眼科を受診した時と人間ドックの時ぐらいです。40歳以上(100人に3人の割合で緑内障です)の人、血縁者が緑内障である人、強い近視や遠視の人は、他の人に比べ、緑内障になりやすいので、注意が必要です。慢性緑内障で狭くなった視野を治療で元に戻すことはできません。しかし、早期に発見すれば、それ以上悪くなるのを、できるだけ遅くすることができます。
人間ドックなどで、異常を指摘されたら、すぐに眼科を受診してください。また、せっかく、早期に発見しても、自覚症状がないので、受診しなくなる人がかなりいます。それから、数年経って、しっかり自覚症状が出てからでは、手遅れに近いことがあります。
ストレスは緑内障の悪化要因ですので、きびしいことを言ってストレスをかけることは良くないのですが、今後の見込みについてしっかり言わないと、治療や定期検査を自ら中断してしまい、本当に悪くなってから、再受診する人が少なくありません。