博愛新聞 平成12年 1月号

技と心の医療をめざして

         新年、明けましておめでとうございます

新春にあたり、当院は、高い技術と真心の医療をめざすことを宣言します。治る病気は高い技術で、確実に治します。治らない病気には真心を尽くします。

命ある者は、必ず、死する運命にあります。人生において、もし、結果が大事だとすれば、どんなに健康な人でも、最終的な結果は死であります。だから、人生においては、結果ではなく過程なのです。どう生きたかという人生の過程であります。自分の生き方に満足し、喜び楽しむことができたならば、それが幸せではないでしょうか。私は、医療とは、そのお手伝いをすることと思っております。

白内障の手術をして良く見えるようになり、楽しい時間を過ごし、喜んでもらえる。確実な技術なくして、それは不可能です。いくら、やさしく丁寧に接しても、技術がなければ、患者さんを不幸にします。治る病気はしっかり治す。そのためには、揺るぎない技術が必要なのです。苦しくても頑張れば、見込みがずっと良くなるならば、厳しいことも言わなければいけません。

一方で、治らない病気に対して、やみくもに技術を駆使し、結果的に苦痛を与えるだけの医療になってはいけません。見込みもないのに、厳しいことを言ってはいけません。闘病というのは美しい言葉ですが、患者さんが闘病したことに満足できる医療を提供しなければいけません。真心を尽くし、結果がダメでも、患者さんに満足を感じてもらえる医療です。

技だけでも、心だけでも、いけません。技と心の調和した医療をめざします。


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