博愛新聞 平成11年 10月号

医療ミスはなくならないのか?

最近、医療ミスが、テレビや新聞で報道されています。本当に医療荒廃が進んでいるのかもしれませんが、私の20年の医師生活の結論は、どんなに細心の注意を払っても、思わぬミスをしてしまうことがあります。重症な疾患にミスはなく、むしろ、簡単な疾患に落とし穴があるのです。人間である以上、千回に一回ぐらいは、初歩的なミスほど、してしまうのです。しかし、ミスをしても、99%は、重大な結果になりませんので、いままで、見過ごされてきました。今、ようやく、光があてられているのだと思います。

医療ミスを防ぎ減らしてく3要素

1、間違えてもそれをすぐに修正できるシステム(fail-safe system)

当院は、メディカル チェック コーディネーターを設け、単純なミスのダブルチェックをかけています。一人のミスが千分の一でも、 二人でチェックすれば、百万分の一に減らせます。

2、誰が間違えたかを特定し、原因を究明する(原因の特定)

ミスが見つかった場合は、朝のミーティングにかけ、原因の究明と対策をたてます。ミスを責めるのではなく、誰でも、同じ間違いをしうるものとして教訓の場としております。

3、間違いを患者さんに知らせ、世間に対しても公表する(情報開示)

当院は、ミスを発見した場合、患者さんに必ず知らせます。重大なミスは公表します。

患者さんにお願いします。それでもミスが生じるかもしれませんので、少しでも、変だ(名前や薬など)と感じたら、すぐに、そばにいる職員にお尋ねください。


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