博愛新聞 平成11年 8月号

問診票は、患者さんの権利を守るためのもの

初めて、当院を受診される方は、問診票を渡されます。こんなものを書かされてと不快に思う患者さんもおられるかと思いますが、これは、とても大切なものなのです。

いくら名医でも、黙って診察すれば、ピタリと当てるというわけにはいきません。患者さんの訴えと診察の所見から、総合的に診断していくのです。同じ所見でも、患者さんの訴えが違えば、まったく正反対の診断になってしまうことがかなりあります。それほど、患者さんの訴えというのは重要なのです。どちらの目が、いつから、どのようになったのか、とういことを、詳しく書いてほしいのです。それが診断の基礎になります。

医者から、どういう具合ですかと言われて、その場ですぐに正確に話せる人はそういません。思っていることの半分も話せれば、良い方です。内気な人や耳の不自由な人は、なおさらです。

だからこそ、ゆっくり時間をかけて、丁寧に問診票を書きましょう。問診票なら、何度でも、書き直しができます。書くことで、自分の考えを整理することもできます。いくら時間をかけても、他人に迷惑をかけません。問診票の書き方がわからない時は、そばにいる職員に聞いてください。必ず、優しく教えてくれるはずです。詳しい問診票を書くだけで、良い医療を受けられる権利を得るのです。万一、医療裁判になった時、自筆で書いた詳しい問診票があれば、それが、動かぬ証拠となりえます。問診票は患者さんのためにあるのです。

もちろん、目が不自由で字が書けない人は、職員が代わりに書きますので、お申し出ください。


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