JR上田駅から上田交通別所線でのどかな田園風景の中を揺られること30分、木製の改札口を出ると温泉町特有の雰囲気が漂う。 けたたましい都会からやって来ると、まずこの静かな駅の情緒さが、旅人の心を癒してくれる。 塩田平の奥座敷、別所温泉は「美人の湯」ともいわれる信州最古の温泉地。湯質は薬効のあることで古くから知られ、七苦を除く湯「七苦離の湯」と呼ばれていた昔もある。ヤマトタケルが東方遠征の際に開いたともいわれている。