2002年1月8日発行

廃プラ反対の会だより 創刊号

発行:木工団地廃プラ処理場に反対する住民の会

 

新年おめでとうございます。今年こそは、飯山陸送などが計画している廃プラスチック再処理加工施設の木工団体内建設を断念させて、明るい年にいたしましょう。                   代表 新海 寛

 

「会の正式設立!」

昨年、12月21日に関口鉄夫先生(信州大学講師・長野県廃棄物処理施設検討委員)をお迎えして、「廃プラ施設に反対する住民集会」を朝陽公民館二階和室にて開催いたしました。その時に、住民自身による組織を設立しようという機運が盛り上がり、同日、出席した37名によって、正式に組織が立ち上がりました。会の名称は、議論の末「木工団地廃プラ処理場に反対する住民の会」となりました。そして、代表を北長池第6常会の新海寛さん(信州大学名誉教授:026-243-3615)にお願いすることになりました。

 

「会の目的!! 北長池区と協働して!!」

この会は、北長池区が力を尽くして取り組んでいる廃プラ処理施設問題を、役員の方だけにお願いして、観客でいるのではなく、地域に住む私たち住民一人一人が主体的に自分自身の問題として位置付け、北長池区と協働し、木工団地内に廃プラスチック処理施設を絶対つくらせない運動を大きく発展させ、建設を阻止し、私たちの住む地域社会の環境を守ることを目的としております。

   

「子供達によい環境を残すのは大人の責任」

 21日の集会では、感動的な発言が相次いで出ました。足尾銅山の鉱毒問題で反対運動の中心に立った田中正造氏の言動を引きながら、「後から子供達に『お父さんやお母さんたちが、こんな施設の建設を許したので、私たちが苦労している』などと言われないように、勇気をもって頑張りましょう。」といわれた発言には、とりわけ大きな拍手がわきました。

 

「プラスチックを使わない!住民もライフスタイルの見直しを!」

21日の集会では、私たちの生活を見直す必要があるという発言も出ました。例えば、ペットボトル等は、15年位前にはほとんどありませんでした。なくても生活できるのです。リサイクル率も低く、リサイクルされても有害物質を出すペットボトルは買わない、買わせないことがとても大事です。

 

「長野市に説明を求む!―地元の高野市議に仲介をお願いしてー」

 昨年、12月27日(木)に拡大世話人会を開きました。この場で、各地域の世話人を決めたり、今後の取り組みについて、いろいろと話し合いをしました。(次回の拡大世話人会は、本だより創刊日の1月8日(火)に開催が決まりました。)長野市は、鷲沢新市長の施政方針にもあるように、「住民の生命の安全を第一に考える」と言っているわけで、木工団地という周囲に住宅が密集している地域に有毒な化学物質を排出する廃プラスチック処理施設建設を容認するということはどういうことなのか。また、最初は10トンと言っていたのに、途中で5トン未満としたことで許可がおりているわけで、市がこの建設予定の施設をどのような書類上の検討結果のうえ、5トン未満と判断したのかについて、明確な説明を求める必要があるのではないか(これは、12月21日に関口先生に助言していただいた内容でもある)と言う意見が出て、近日中に、長野市の担当部局に説明を求めようということになりました。

 そこで、担当部局に説明を求める際には、この問題に当初よりご尽力いただいている北長池の高野市会議員さんに仲介していただこうということになりました。そして、私たちが、市役所へ出向くのではなく、市役所の担当者の方にこちらへ出向いていただいて、仕事が終わった後でも参加できるように、午後7時くらいから、お願いしたいと考えております。

 

他地域ニュース「上田では、自治会が廃プラ油化施設を住民パワーで撤去」

信濃毎日新聞(12月22日:東北信欄)によれば、上田市東前山の廃プラスチック油化リサイクル施設(廃プラスチックの入ったパイプを外側から加熱し、熱分解し、油を取り出す)が、住民からの反対により、12月末で完全に撤去する(6月から半年間実証実験が行われていた)ことが決まった。高橋自治会長は、「臨時総会で反対を決めたことが業者と折衝する中で心強かった。住民パワーで解決できた。」と話している。既に、実証実験をし、設置・運転していた施設でも、住民の断固たる反対で撤去することができたのである。私たちの施設は、まだ設置されていません。設置される前に必ずや、住民の強い意志で、阻止するように、頑張りましょう。