新党日本代表田中康夫氏のサプライズについて(2008.9.21,2009.7.16)

 新党日本代表の田中康夫氏は、9月16日に民主党本部で記者会見をして、次期衆院選への候補者擁立について、「私自身も含めサプライズがある」と言明した。
 これは、参議院議員を辞職して、小泉氏もしくは麻生氏の選挙区から衆議院議員選挙に出るという
サプライズではないかと一部で言われている。
 しかし彼には、自分を捨てて公に尽くすという度胸も美学もない。あるのは今の自分の新党日本代表としての既得権益、すなわち金銭的、名目的権益を保ちつつ、如何に高く自分を売り込むかということだけである。そうした観点からすると、リスクを賭けて、参議院議員を辞職して、小泉氏もしくは麻生氏の選挙区から衆議院議員選挙に出るという
サプライズはあり得ない。
 あるとすれば、勝てる可能性がかなり高いという状況が生まれた時か、小沢民主党代表と何か裏取引をしている時であろう。だが、そうした状況は極めて考え難いように思う。
 多分観測気球を上げて、様子を見るためか、あるいは自分の存在感を誇示するための発言であろう。「私自身も含めサプライズがある」ということは、多分ないであろう。
 もし、何らかの理由で“サプライズ”があり、それが成功するようであれば、日本の没落は決定的になるであろう。

追記 田中康夫氏の衆院選出馬について(2009.7.16)
 本16日の朝刊各紙は、新党日本代表の田中康夫参院議員が公明党の冬柴鉄三元国土交通相の兵庫8区から衆院選に出馬する意向を固めたと報じている。
 田中氏が“
衆議院議員選挙に出るというサプライズはあり得ない。あるとすれば、勝てる可能性がかなり高いという状況が生まれた時か、小沢民主党代表と何か裏取引をしている時であろう。だが、そうした状況は極めて考え難いように思う。”という、筆者の上記の予測は見事に外れた。

 “勝てる可能性がかなり高いという状況が生まれた時”という条件が発生してしまったのである。最近の地方選での自民党の5連敗、特に東京都議選の結果を見れば、仮に田中氏でなくても、民主党ないし同党推薦の候補が兵庫8区から立つと、冬柴氏に勝つ可能性はかなり高い。それに、民主党政権が誕生したら、かなり重要な閣僚ポストに据えるという約束がなされているのであろう。利に聡い田中氏がこの千載一遇のチャンスを見逃すわけはない。ある意味では当然の行動に出たと言える。筆者の昨年9月の段階での誤算は、“そうした状況は極めて考え難いように思う”としたところにある。麻生首相と自民党の度重なる、目を覆うばかりのオウンゴールの連続を予想できなかった不明をお詫びする。弁解じみて潔くないと思われるかもしれないが、昨年中に解散していれば、こんなことには絶対にならなかったはずである。

< ホームへ >