亀井静香内閣府特命担当大臣の覚悟の程を痛感し応援する(2009.10.31)

 

 筆者は予てから亀井静香衆議院議員を評価している。そのために、かなり多くの方から批判を受けている。そんなことは覚悟の上である。

もちろん同氏の全てのやり方、行為を是認しているわけではない。批判されるべき点も確かにあるであろう。だが、その欠点を補って余りあるものが同氏にはある。特に最近の、ある種の使命感と、場合によっては死をも覚悟した決意で、巨悪に挑んでいる姿は、鬼気迫るものがある。「私はCIAに殺されない限り、誰からも殺されることはない」という趣旨の発言をあるテレビで言ったほどである。

 言うまでもなく、郵政改革に象徴される小泉改革の是正に挑む姿である。最近の同氏の浮腫んだ顔付は、その苦労によっているだけではなく、巨悪のなせる仕業によっているのかもしれないと思っている。

 おそらく巨悪を直接名指しして説明すれば、説得力があって、世論を味方にできるであろう。しかしそんなことをすれば、戦後の日本の歪な国家が存亡の危機に曝されるし、有力者の協力が得られなくて、本来の目的達成は潰え去るであろう。そのことを知っているからこそ、様々な、一見不可解な行動を同氏はしているように思う。それを良いことにして、同氏を非難する側は言いたい放題である。

 同氏の真意を巨悪は当然感知していて、様々な工作を既に行っているに違いない。今後はさらにその動きを強めるであろう。われわれはそれを何としても阻止しなければならない。そのためには、同氏に何か異変が生じたら、日本国民は本当に怒って、巨悪に立ち向かうという意思表示を、できるだけ多くの人が今から様々な形で表明し、同氏を応援すべきである。

 

 最近このような見方をされる方によるブログ記事が増えている。そのすべての主張に賛同するわけではない。例えば、経済ジャーナリスト 町田徹の“眼”」「元大物大蔵次官を郵政社長に登用した亀井大臣の真の狙いと、その危うさ」を高く評価される方が多いが、疑問である。町田氏は最後に、“今、時代が巡り、政権を奪取した鳩山政権の亀井郵政・金融担当大臣は、「反自民」「反小泉・竹中」「反西川」の人事を断行している。これでは、日本の政治は、選挙の勝者が復讐を繰り返す怨嗟の連鎖に陥りかねない。”としている。そんな認識を評価する人たちのご都合主義には、正直ついていけない。“怨嗟の連鎖”という不毛な戦いではない。勝たねばならない、まともな戦いである。

 このように、亀井氏への危機を訴えると、筆者は狂っている、もしくは狂ったという非難を、多くの真面目な方々から受けるであろう。だが、これからの推移が、筆者らの懸念が事実で証明されると予見しておく。

 

 ともあれ、郵政民営化の是正が日本を救う試金石である。先ずこれを成功させなくてはならない。同時に、財政・金融政策についても、国民新党の言うような主張が日本沈没回避施策の正解であり、それを果敢に実行しなければならない。これが正解であることは歴史が証明しているし、現在も同様に証明されつつある。中国とアメリカが逸早く不況を脱したのは、このような施策を果敢に行ったからである。これまで度々指摘してきたように、民主党に日本経済への危機感がない。今は節約だけを行うべきではない。先ずは日本経済の回復である。そうすれば、一時的な国債発行増を補う税収がある。緊縮財政では却って、財政赤字が増えることは、初期の橋本内閣と小泉内閣の緊縮財政施策で証明されているではないか。

 亀井静香内閣府特命担当大臣の奮闘を願ってやまない。

 

 さて、筆者のような考えで亀井氏を支持し、応援している人はほとんど民主党の支持者である。もちろん小泉似非改革を見直すために、取り敢えず民主党を批判しない人もおられるであろう。しかし、日本の危機を本当に救うためには、民主党の基本的な欠点や問題点を積極的に指摘すべきである。チベット問題、韓国船の衝突事件に対する中国、韓国などへの弱腰姿勢や小沢幹事長への遠慮などによって、鳩山首相に危さがあり、存在感がないのは、日本にとって由々しきことである。筆者は当初から一貫してそのことを指摘している。こうしたことに目を瞑って民主党を支持するのは、決して日本のためにならないことを日本国民は自覚しなければならない。

 鳩山総理が「必殺仕分け人」とまで言った、行政刷新会議のメンバーなのに、自分は聞いていないと、小沢幹事長は“新人議員は次期選挙に専念すべきである”と横槍を入れている。これに対して平野官房長官や仙石担当大臣が小沢氏に詫びを入れるという事態にまで至っている。鳩山代表・総理にはリーダーシップはまったくなく、小沢氏に翻弄されるであろうと、拙文「「政権交代選挙」の結果と今後について」で予測した通りの展開である。このように、小沢氏に距離を置く仙谷由人氏や枝野幸男氏への嫌がらせを平然とやってのけるのが、小沢氏なのである。“自分でも予算書の中身は分らない”と言っていたが、これは事業仕分けをすることそのものに反対していて、言うことが支離滅裂である。理由は何であれ、自分に従わない人物を排斥することが目的なのである。こんな人物を評価する、仮に郵政改革見直しを強調する人でも、信頼するわけにはいかない。仮に当面の戦術であるとしても、結果として国民の理解は得られず、成功しないであろう。

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