身近な里山の花シリーズ8 2000・7・15
   
オカトラノオ…・・高社山 ヒルガオ…・・高社山
コマツナギ…・・高社山 クサフジ…・・高社山
ドクダミ…・・高社山 タケニグサ…・・高社山
解説 (ケニグサ)
荒地や野原で普通に見られる植物。新芽の頃が美味しそう。

竹を細工する時、この植物といっしょに煮るとよく曲がるとか、茎が中空で竹に似ているといったところから、この名前になったといわれている。
北海道を除く各地の、1000mくらいの山地まで、かなり広く分布していて、荒地や野原でも普通に見かける。最近ではヨーロッパなどでイングリシッュ・ガーデンの中心を飾る植物としてもてはやされているようで、品質改良もされていらしい。2mくらいの高さになり、小さな白い花をたくさんつけ、秋には実がなるとそれが風に当るたびに小さな音をたてる。葉の裏が白色で形がおもしろいのが欧米で人気がある理由かもしれない。
新芽が出たころの姿は山菜として食べられそうに見えるが、
タケニグサはケシ科で毒を持ち、多食すると死亡することもある。葉や茎を切ると鮮やかな黄色の汁が出て手や衣服に付くとなかなか落ちない。ドライフラワーにするのもおもしろいが絶対に口に入れないこと。(山と渓谷社自然観察入門)