|
痔にならない、痔を悪化させない生活法
痔核の発生には親ゆずりの持って生まれた遺伝的体質も関係があります。体質的に痔になりやすい人 はどんなに予防や注意をしていても自然に生じてしまいます。
痔になりにくい、痔になった場合でもしさらに病状を悪化させたり、再発を防ぐためにも毎日毎日の生活習慣を見直して、改善するべき点をしっかりケアしていくことが大切です。
痔の最大の原因である「便通の改善とうっ血を起こさせない」工夫と努力で健康生活をおくりましょう。 |
|
| 1 毎日お風呂にしっかりと入りましょう |
お風呂に入るとからだが温まり、肛門の血の循環がよくなり、また清潔にもなります。おふろは大変効果的な予防・治療法です。
夏場でもぬるめでゆっくり、体の芯から温まりましょう。 |
|
| 2 おしりはいつも清潔にしましょう |
なによりも、まず清潔にする事が一番大切です。
排便後、ペーパーで拭いただけでは便が残ります。
おしりを汚しておくと細菌が繁殖し、かゆくなったり炎症をおこします。
皮膚の弱い人はこれだけで肛門周囲湿疹になり、かゆみや痛みが生じる原因となります。
できればトイレは洋式、排便後はシャワーで、肛門を洗うか、水で浸したティッシュペーパーで拭くのが理想的です。 |
|
| 3 行きたくなったら、すぐトイレへ行きましょう。 |
便意を我慢しないが大切です。
便意を我慢すると便秘の原因になります。便意を感じたらすぐトイレに行きましょう。
便意を我慢せず、短時間で排便を済ませるように心掛けましょう。
朝決まった時間に出すべきだとかということにあまりこだわらず、行きたくなったら、なにはさておき、すぐ、トイレに行くことが大切。
何はともあれ、すぐトイレ優先! |
|
| 4 排便のときに、無理にいきまないようにしましょう |
トイレで強くいきまない。強くいきんじゃダメです!
肛門に負担がかるほど完全にだしきろうと無理にいきまないことが大切です。
長時間強くいきむと肛門のうっ血や出血をきたすこととなり、痔核を発病する大きな原因となります。
完全に出そうと、いつまでも強くいきむことはやめましょう。
また力仕事とか過激なスポーツなども、急に肛門の負担がかかるのでよくありません。
便通を整えスムーズな排便のためには、普段から野菜、海草など食物繊維を多く含む食物をしっかり積極的に取りましょう。 |
|
| 5便秘にならないように気をつけましょう |
|
便秘は痔核(いぼ痔)や裂肛(切れ痔)の大敵です。
痔の根源的原因である便秘や下痢が日常的に習慣化していますと、痔は治りませんし、治った場合でも再発しやすいのです。
便秘になり、排便時に太く硬い便を無理矢理押し出しますと肛門を傷つけますと痔核(いぼ痔)や裂肛(切れ痔)の直接の原因になります。
便秘で長時間強くいきむと、肛門の血管に多大な負担がかかり、肛門のクッションがうっ血し、痔核の原因になります。
また便秘が大腸がんなどにつながることもわかってきました。
形のある軟便(歯磨き粉の硬さが理想的)になるように食生活の改善が必要です。
便通をよくするために生野菜、果物などの食物繊維をたっぷりふくんだ食事と水分を多くとりましょう。また適度な運動をするようにしましょう。
また、夜寝る前にコップ1杯ぐらいの牛乳を飲むと効果がありますし朝起きたときにもコップ1杯の水を飲むといいでしょう。
腸が刺激されてスムーズな排便を助けてくれます。
便秘がちな人は動物性脂肪は控えめにして食物繊維をたくさん食べましょう!
外食が多く野菜が不足がちな時や肉類が好きで動物性の脂肪を多く取っているような場合は、積極的に豆類、野菜、海藻類などの食物繊維をたくさん食べる様に心掛けましょう。
食物繊維を積極的にとりますと大腸内がきれいになり、肛門痔疾患の予防や再発に効果的です。また大腸ガンや直腸ガンの発生を抑えたり高コレステロール血症などの予防にも役立ちます。
|
便秘の改善
1便通を整えるために食物繊維と水をたっぷり
快適な排便のために、バランスのとれた食事が大切です。
食物繊維は穀類、緑色野菜、豆類、海藻類、きのこ類、いも類、豆類、根菜類などに多く含まれます。
食物繊維が含まれる食品といっしょに十分な水分をとることにより、腸の蠕動が活発になり、便意を整えてくれます。
しかし食物繊維のとりすぎは、逆に便通異常をまねくこともありますので注意してください。
繊維質と適度な水分の摂取がよい効果をもたらします。
2朝食を食べてますか?
朝食は毎朝決まった時間に余裕をもってとるようにします。朝食を抜くのはやめましょう。
朝食を食べれば、腸の蠕動運動が活発になって、便意を引き起こします。
食物繊維を多く含む和食メニューは、便秘薬の特効薬です。
3排便習慣を身につけましょう
胃に食物が入ると、蠕動が促進されます。便意が起こりましたら、我慢をしないですぐトイレに行き、排便するようにしましょう。
仕事中や通勤途中などに、便意を我慢して抑え込んでしまと次の便意は起こりにくくなってしまいます。
4運動不足ではありませんか?
腹筋や足腰を使わないと腸に刺激が与えられず、便秘になってしまいます。
5ストレスをなくしましょう
精神的、肉体的に疲れたときには、十分な睡眠や休息をとるようにして、
精神ストレスを溜め込まないようにしましょう。
毎日の運動を心がけましょう。1日30分位の早足で、歩幅を広くとったウオーキング。
起きたときや寝る前に3分間くらいの腹筋運動を心掛けますとストレス発散、腸の働きが改善され便秘の予防と解消になります。
|
食物繊維が含まれる食品と主な作用
|
主な食物繊維の種類
|
含まれる食品
|
主な作用
|
| 不溶性繊維 |
セルロース |
穀類、豆類、いも、野菜、果物 |
大腸内で水分を吸収して、便のかさを大きくして柔らかさを保ち、腸内の通過時間を早めて便秘を解消。
|
| ヘミセルロース |
穀類、豆類、野菜 |
| リグニン |
穀類、豆類、根菜類 |
他の食物繊維に影響を与え、食べ物の消化率を下げる。胆汁酸を吸着し、便の腸内通過を早めるはたらき。
|
| 水溶性繊維 |
ペクチン |
果物、野菜、いも、豆類 |
小腸内で栄養素やコレステロールの吸収に影響をあたえ、胆汁酸を吸着して再吸収を防ぎ、血中コレステロールを下げるはたらき。
|
| グルコマンナン |
こんにゃく、さといも |
| アルギン酸 |
こんぶ、わかめなどの海藻類 |
|
| 食品名 |
食物繊維含有量(g)
(常用量) |
食物繊維含有量(g)
(100g当り) |
|
食品名 |
食物繊維含有量(g)
(常用量) |
食物繊維含有量(g)
(100g当り) |
| きくらげ |
1.5(1人前2g) |
74.2 |
|
おくら |
2.3(4〜5本50g) |
4.6 |
| 干しひじき |
2.7(1人前5g) |
54.9 |
|
生しいたけ |
1.4(1人前30g) |
4.5 |
| 干ししいたけ |
0.9(1人前2g) |
43.4 |
|
芽キャベツ |
2.3(4〜5個50g) |
4.5 |
| かんぴょう(乾) |
2.6(1人前10g) |
25.8 |
|
ごぼう(水煮) |
1.8(1人前50g) |
3.6 |
| インゲン豆(乾) |
4.0(12〜13粒20g)
|
19.8 |
|
しらたき |
1.1(1人前30g) |
3.6 |
| 切干大根 |
1.8(1人前10g) |
17.9 |
|
ポテトチップ |
3.1(1袋90g) |
3.4 |
| きな粉 |
1.7(大さじ2杯10g) |
17.1 |
|
ブドウパン |
2.0(1枚60g) |
3.4 |
| 小豆(乾) |
3.2(大さじ2杯20g) |
16.0 |
|
カボチャ |
2.4(1人前80g) |
3.0 |
| 大豆(乾) |
3.0(大さじ2杯20g) |
15.0 |
|
玄米 |
2.0(1/2カップ70g)
|
2.9 |
| ごま(煎り) |
1.2(大さじ1杯10g) |
11.6 |
|
コーンフレーク |
1.2(1人前40g) |
2.9 |
| 干し柿 |
4.3(中1個40g) |
10.8 |
|
ブロッコリー |
1.9(1人前70g) |
2.7 |
| ポップコーン |
2.9(1人前30g) |
9.7 |
|
菜の花 |
1.9(1人前70g) |
2.7 |
| 糸引き納豆 |
4.8(小1パック50g) |
9.6 |
|
大根葉 |
1.9(1人前70g) |
2.7 |
| おから |
4.7(1人前50g) |
9.4 |
|
キウイフルーツ |
2.7(1個100g) |
2.7 |
| 落花生(煎り) |
1.7(1人前20g) |
8.7 |
|
ほうれん草 |
1.8(1人前70g) |
2.5 |
| オートミール |
3.8 (1人前50g) |
7.5 |
|
サツマイモ |
2.3(中1/2本100g)
|
2.3 |
| 凍り豆腐 |
1.5(1枚20g) |
7.4 |
|
さといも |
1.1(中1個50g) |
2.2 |
| 甘栗 |
4.2(1人前60g) |
7.0 |
|
干しうどん(乾) |
2.1(1人前100g) |
2.1 |
| 枝豆 |
2.7(1人前50g) |
5.4 |
|
とうもろこし |
4.0(中1本200g) |
2.0 |
| ライ麦パン |
3.1(2枚60g) |
5.2 |
|
ジャガイモ |
1.1(中1/2個80g) |
1.4 |
| 干し蕎麦(乾) |
4.7(1人前100g) |
4.7 |
|
|
|
|
|
便秘の改善
ヨーグルト(乳酸菌)で整腸作用
「生きたまま腸に届き健康に有益な作用をもたらす細菌=プロバイオティクス」は、人間の身体で良い働きをする細菌を生きたまま体内に取り込み病気を未然に防ぐ働きがある「乳酸菌」最も細菌注目されています。
乳酸菌は糖を利用して増殖し乳酸や酢酸を作り乳酸発酵を行なう菌の総称です。今までは乳酸菌をさらに細かく分類し、その種類によって働きに違いがあることが、わかってきました。
乳酸菌入りヨーグルトのパッケージに最近になりアルファベットの文字が書かれていますがそれは働きに違いの種類です。
自分の症状に合わせた乳酸菌選びが大切ですね。
| 便秘,下痢,肌荒れ−強い整腸作用 |
L.ロイテリ,ガセリSP,BB536,BE80 |
| 胃痛 |
ピロリ菌を撃退する乳酸菌
LG21,LC1 |
| 免疫力アップ−アトピ−(アレルギー予防) |
GG |
| 食中毒(外から入る病原菌撃退 |
LC1 |
| がん予防(NK細胞アップ) |
L.ガゼイ.シロタ− |
| 歯周病,口臭 |
ジンジバリス菌を死滅させる
LS1 |
|
|
|
| 6下痢をしないように注意しましょう |
下痢は肛門を刺激し不潔にし、肛門周囲の皮膚を痛め、細菌感染をおこしやすくします。
水様性の激しい下痢は、便が勢いよく出るため、肛門周囲の皮膚を痛めたり肛門が切れてしまうことがあります。
また 肛門が化膿したり、 肛門小窩に深く侵入し、細菌感染を起こし痔瘻の原因となります。 |
|
| 7おしりや腰を冷やさないように注意しましょう |
おしりや腰を冷やすと肛門の血流が悪くなり、痔核の中に血栓を作り腫れて痛む痔核急性症の原因にもなります。
冷えに注意するのは冬場だけではありません。夏場のクーラーの当たりすぎ、クーラーの強く効いた部屋に長時間居ることもよくありませんので注意しましょう。 |
|
| 8長時間、同じ姿勢を続けないようにしましょう |
長い時間の座りっぱなし、立ちっぱなし、休みなしのドライブは肛門にうっ血をきたします。
立ちっぱなしや座りっぱなしの姿勢は、肛門がうっ血し痔核の原因となります。
長時間のドライブは避けましょう。
座りっぱなし(事務系職員、長時間のデスクワーク、長時間の運転手、地べたでの座り仕事、運転手、受験生など)
立ちっぱなし(一日中売り場のお仕事、長時間厨房にいる調理師等、屋外での立ち仕事、屋外での農作業など)
中腰しっぱなしのお仕事の方は、時々軽く歩くなど適度に運動をして、肛門の血流循環をよくすることが大切です。 |
|
| 9からし、わさび、コショウ、アルコールなどの刺激物は控えめに |
|
酒などのアルコール類、辛子やわさびや胡椒などの刺激物のとりすぎは、出血や腫れを増悪させます。
また便に混じって排せつされますので、肛門を刺激したり肛門の血管に負担をかけ、うっ血をきたしたり肛門の皮膚を痛め痔の疼痛腫脹の原因となります。
アルコールは血管が拡張し痔静脈も拡張させますので避けましょう。
また下痢の原因になります。これらの刺激物はできるだけ控え目にしましょう。
|
|
| 10たばこは禁物 |
| たばこは下痢を誘発させたり、毛細血管の血流を悪くして痔を悪化させます。 |
|
| 11 医師に相談し、正しい診断を受けましょう |
何事も早期発見。早期治療。
痔は肛門の病気だけに「恥ずかしいから」「手術は痛いから」といって適切な治療を行わずに長期間放置しますとますます悪化します。
恥ずかしがらず、手後れになる前にできる早く、専門医に相談して適切な治療を受けましょう。 |
|
| 12 女性の妊娠、出産 |
|
女性は、妊娠、出産で悪化する場合もあります。
|
|