ストリード
「トールドアーマー”トランディ”」
 小説で一応は第一部まで書いた、「トランディ」の構想上のプロット。

いやーこの頃は熱かったなぁちうかorz。

2010/03/23
森宮 照


プロデューサーシート
タイトル「トールドアーマー”トランディ”」
 概略 TVアニメ用ネタ

コンセプト「リアルなロボットアニメ」

ハード的テーマ「かっこいい」肯定否定
 とにかく「かっこいい」イメージを結集した感じ。ただ作者の主観に過ぎないんで一般的には違うかも知れない。

ソフト的テーマ「リアリティ」否定肯定
 MS的なロボットが個人所有されていたり、設定的に「リアル?」と言うと微妙だが、その上でそれを納得させる為に設定や展開に可能な限りのリアリティを盛り込む。

目的 作品的な成功

それは無い 目的を達成しない

ディレクターノート
ラフプロット
表テーマ「アーリーを助ける」否定肯定
エルファでアーリーがフィリスと出会いトランディに乗る事になり敵と戦争のハメに。
しかし敵は予想外に驚異で、味方も隠し事が多く難儀。次第に危機感が増大していく。
だが、主人公側にてトランディ02の開発成功と共に反撃が始まる。舞台は宇宙へ。
やがてエルファの月と呼ばれる衛星にての最終決戦で、何とかキャナリー教を倒す。
裏テーマ「フィリスを助ける」肯定否定

第一部
 「第一次遺跡大戦」と後に呼ばれる頃を経て、それでも平穏を取り戻した惑星エルファ。人類が入植して五〇年は過ぎた頃、突如出現した「キラードール」と呼ばれるロボットとの戦いは、人類側の捨て身の核攻撃により何とか終息した。その後数年が過ぎる。キラードールに対抗する為に、人類がその技術を使える様にした「トールドアーマー」が普及し、それを用いての戦闘競技も産まれていた。主人公のアーリーは、惑星エルファで活躍?する半アマチュアのトールドファイターである。トールドアーマー(TA)と呼ばれるロボットを用いての格闘競技「トールドグラプリング」の為に移動中、ラグナス重工業と言う大企業のトランスポーターを山賊から守る事になり、その結果か必然か、彼はその企業が新たに創るTAチーム「サテライト」へ、パイロットとして招かれる。その後に突然出現した「キラードール」に自らのTA「ダイナモ」を破壊されるが、渡されたTA「トランディ」を用い退ける事に成功。彼らはそうして、トランディに乗る企業チームの一員になった。
 だがパイロットになり幾つかの試合をこなすウチに、彼は自分達が巨大な陰謀と、”それを防ごうとする為の”道具?で有る事に気付いていく。やがてトランディの量産機「トランゼス」の発表会に襲来する銀色のキラードールと戦い、トランディは大破。何とか命は助かるが、彼らはそれでエルファに起こっている異変に気付く事に成る。キラードールは”誰か”に操られ、何らかの目的で動いていたのだ。
第二部
 主人公達はそんな、いつ何処から襲うとも知れない敵に脅えつつ、トランゼス発表会にて失った「トランディ」の評価を回復させようとする。実はTAの内部に標準的に使われている「ENIAC」と言うBIOSの内部には「キラードールシステム」と言う、TAをスイッチ一つでキラードールに変えられる、自立駆動システムが組み込まれていたのだ。既にTAは普及し、このままではいつそのスイッチが”誰か”に起動させられるか解らない。ラグナス重工業は”それ”を食い止める為に、トランディに使われている新しいOS「E−TRON」を何とか敵を刺激せずに普及させようと画策する。しかし敵の妨害は予想以上で幾度も危ない目に合う。やがて上層部から、次々と「サテライト」の重要人員が配属変えに成り消えていく。居住区画へ侵攻する事が多くなったキラードールへ対抗する為に、TAの需要が増大し、しかし「トランディ」の量産機はOSの違いから、市場に受け入れて貰えず苦戦。やがてラグナスは「AREA−6」と呼ぶ開発区画で大規模な発表会を開催する事を宣言する。殆ど自棄捨てに見えたそれはしかし、支社長「ジックス」の計画だった。襲来するキラードールを、AREA−6の地下開発施設で極秘に建造されていた「トランディ02”アースルーン”」を用い、アーリーは圧倒的な攻撃力を見せて撃退する。エルファの人々も、この事態と事実の発表から惑星に起こっていた危機に気付く。この時から惑星エルファ支配を目論む敵「キャナリー教」との全面対決が始まる。
第三部
 「キャナリー教」とは、惑星エルファの先住民族で、地球人が入植する迄は地下等にてコールドスリープしていた「知恵者」に率いられる人々。「知恵者」が目覚めた時、本来自分達の楽園で有る筈のエルファには既に人類が入植していた。彼らは人類を駆逐して「その開拓した土地を奪い取る」事を計画し、「キラードール」を出現させ力で圧倒しようとするが、人類は「核弾頭」を投下する事でキラードールを退ける。その損害を怖れない人類の態度に彼らは計画を変更。人類へ密かに浸透し、TAを教えて普及させ、やがてTAが十分普及した所で内部のキラードールシステムを起動し一気に、損害少なく全てを奪い取ろうと考えていたが、それをラグナス重工業の支社長「ジックス」に気付かれたのだ。その時は、エルファの政府は深くキャナリー教に汚染されており、表だっては動けないラグナスのエルファ支社は密かに対抗兵力と打開案の計画を始める。E−TRONとトランディシリーズは、その為に創られたのである。繰り返されるキャナリー教との抗争。やがてエルファを追われたキャナリー教は、しかしその転送技術を用いて「エルファの月」へ移動する。そこはキャナリー教の聖地、彼らの指導者が有る場所だった。その月から襲来するキラードールとの大規模な宇宙戦をしのぎ、アーリー達はやがて地表へ直接侵攻を開始した、キャナリー教の要塞内部へ侵攻。数多の戦いを経て内部を制圧、進路をエルファ墜落コースから外す。キャナリー教の「指導者」は永遠の命を得た肉塊で、ジックスはそれを破壊し。キャナリー教の要塞はエルファを遠く外れ、宇宙の彼方へと飛び去っていく。キャナリー教はこうして潰え、惑星エルファはアーリーらの活躍により未曾有の危機を乗り越えたのである。

 キャナリー教は昔、まだエルファに数多の人々が暮らしていた頃に惑星を支配しようとしたが、失敗した。だがその時に、惑星住民を全て滅ぼす核攻撃を行い星を一度抹殺(彼らに言わせると浄化)したのである。その核の影響が消えるまで、彼らは眠りに付き。その指導者”キャナリー”はエルファの月から地表が浄化される迄を見守った。だがキャナリーが安堵し気を許して眠った、その約五〇年ほどの間に人類が入植してこの事態が始まる。だがキャナリー教は潰えた訳では無い。彼らの一部はまだ隠れつつ唱える。「我らの様な知恵有る者に支配される事こそが人々の幸せである」と。そしてそのキャナリーの教義と理想をはたすべく、何処かで密かに、争乱の芽を育てていた。

危機は、去った訳では無かった。

end