「振り返らないと決めた日は」
2007/05/30 14:35
1番
お金で買える恋なんて、いらないものだと解っていても、
何もないよりはマシだと、少し思う事もある。
風そよぐ野原の中を、一人彷徨う自分の、
見つめる世界の果てまで、言葉だけが続いてる。
歩く意味も、居る意味も、見えないまま一人だけ、
振り返らないと決めた日は、いつだっただろう。
ここに何があるのか、解らないまま、ただ歩き続けて、
いつの日か、たどり着けると、信じた言葉を抱き続けて、
風そよぐ野原の中を、一人彷徨う自分の影は、
でもどこか寂しげに、側に寄り添い、そこにあって。
時々呟くように、日差しの中で揺らいでいて、
「それで良いの?」と語りかけてくる、答える言葉を持たないままに。
振り返らないと決めた日は、いつだっただろう。
2番
お金で買える事なんて、大したものなど無いけど、
何も無いよりはマシだと、少し思う事も有る。
海揺らぐ、海岸沿いで、一人佇む自分の、
見つめる彼方の海まで、世界だけがそこにある。
紡ぐ意味も、語る意味も、見えないまま一人だけ、
振り返らないと決めた日は、いつだっただろう。
そこに何があるのか、知らないまま、歩き続ける人、
いつの日か、たどり着けると、語った言葉を紡ぎ続けて、
海揺らぐ、海岸沿いで、一人佇む自分の声は、
でもどこか寂しげに、風に踊り有り、流れに乗って。
時々囁くように、波砕く飛沫と共に、
「帰らないの?」と語りかけてくる、答える言葉を持たないままに。
振り返らないと決めた日は、いつだっただろう。