ストリード
「機動戦士ガンダムGATE」仮
 「ガンダムAGE」に発生する不満感、と言うかは大きい訳だが。ともかく認証機関として必要だろう、そんな意味で新ネタガンダム。個人創作を認証する、と言う方向で行ってみる。

主役機「ガンダムスパイド」の紙上造型。

2011/06/16
森宮 照


プロデューサーシート
タイトル「機動戦士ガンダムGATE」仮
 概略 ガンダムの新ネタ。

コンセプト「頑張ってりゃどうにか成ります」

ハード的テーマ「リアリティ」否定肯定
 主なシーンが迷路探索とかだったり状況に微妙にリアル感がないとかだが、ただ起こってもおかしくない様な事や状況を描く。

ソフト的テーマ「密かなる戦い」否定肯定
 事は全人類に関わる様な大事ではあるが、しかしそれが人々の知る所となる事はないだろう、それを戦う事の意味。

目的 商業的成功
それは無い 模型が売れない

ディレクターノート
認証、としては、「個人創作」を範囲とするガンダム。
アーケード用のゲームとして、創る。
特殊潜行工作員、用に開発された新型MS「ガンダムスパイド」。
それが、迫り来る巨大隕石、その中に存在する巨大要塞、その内部に挑む。
画面のイメージとしては、バーチャロン的な3Dリアビューで、ガンダムが眼前の迷路へ挑む、時間が無い、しかし敵はワラワラと現れる!様な感じ。

ゲームデザイン
ゲームセンター用ゲーム。ツインスティック使用。
戦闘シーンと、迷路突破シーンとが交互?に切り替わる感じ。
戦闘シーンはバーチャロンと殆ど同じ操作感覚、敵とのVSモード。
迷路シーンは移動に関してはバーチャロンとほぼ同じだが、ジャンプしても敵の方には向かない、またダッシュ攻撃とかしても、敵の方へ向いたりしない。一応中央のターゲットに敵がロックオンされれば、その敵の方へ弾は撃つようになる。敵は一撃で倒せるとかその程度の奴がワラワラと居て。迷路を時間内に突破出来ればボス戦として、そのバーチャロン戦闘シーンに入る。

ストーリー
 王宙歴0024年。度重なる戦争の反省から人類はスペースコロニーも含んでの統一的統制機構「GATE」を導入、戦争を強制的に抑制する様になった。それによって表面上は犯罪率の低下、犯罪被害者の軽減、事故等の減少と言うメリットが発生はしたが。常々発生する「人間は独裁者に管理されている!」とか、そう言う不満の消失は如何ともし難く。中央ではその対策に頭を悩ませていた。

やがて人々の中で、認証タグを外す人々が出現。彼らは「アウトレンジ」と呼ばれ、社会から排斥される事になる、が。彼らは文明圏の外に出た後、度重なる戦争の跡地へと自然と逃げ込んで行き、そこでコロニーを創る様になった。しかし運が悪いというか、そこで彼らは、古の戦闘コントロールAI「ACS(アーミーコントロールシステム。アークス)」を目覚めさせてしまい、その制御下に強制的に取り込まれてしまう。ACSはその自身のプログラムに従い、”敵”を破壊する為に、それが存在した巨大要塞「ラグナス」を、アウトレンジの人々を用いて動かし始めた。やがて起動、動き出す巨大要塞ラグナス。それは人類の生活圏へ向けて突撃を開始。軍隊が総力を結集して迎撃を試みるもその攻撃力は甚大で、芳しい成果は上げられなかった。ラグナスが宇宙コロニー群へと迫ろうと言う頃、連邦軍内部でようやく打開策が見出される。それはナーブスコンダクター(神経同調回路)を装備したMS「ガンダムスパイド」を用いての突入作戦だった。ガンダムスパイドのパイロットに選ばれた主人公「エリザ・アリアス(24)」は、迫り来るラグナスへ向け、一人、射出していった。

「GATE(グレート・アンティペート・ターム・エナジー)」
 広域先行衝突回避機構。何かの戦意を予測し事前に制御する、の意。人間にタグを付けて(それが国民証になる)「戦意」をモニタリングし、その戦意のエネルギーを関知すると回避プログラムが作動、人間の戦意を萎えさせるシステム。表面的な具体例ではパソコンに必ず常駐するマスコットアプリがユーザーの状況を関知して「まあまあイライラせず。こんなゲームどうです?」とか、奨めてくれるとか言うのが主。それでも消失しないなら、より大きな動きとなって現れる。銀行のATMが止まるとか。
「ナーブスコンダクター」
 神経同調回路。コレを装備するMSはパイロットの体その物になり、パイロットの潜在能力を完全に引き出す事が可能。ただ同調するにはかなりの訓練や適正が必要で、使えた場合の戦闘能力こそ一騎当千ではあっても、使用できる人間の少なさで主戦力とはされていなかった技術。今回、極めて高い操舵が必要、と言う事で特別に用意された。
「ガンダムスパイド」
 現在の連邦MSの主力である「ガンダム」をカスタマイズし、ナーブスコンダクターを装備したラグナス突入専用仕様のガンダム。背中と脚部にリニアフローター(動的駆動機構。まあ全方位スラスター)を装備し、かなり柔軟な機動を可能にしている。その分動きはピーキーで、ナーブスコンダクターを用いたとしても扱い難さは残るが、使いこなせれば強い。幾つか派生機がある。

ストーリー
テーマ
表「主人公を助ける」肯定否定
 巨大要塞ラグナスへ突入したガンダムスパイド。度重なる苦難もなんとか乗り切る!
裏「活路は必ずある」否定肯定
プロットラフ
説明 ラグナス内部へ侵入に成功したスパイド。しかし、内部の攻撃は苛烈を極める。
行動 それでもラグナスは過去のデータがありおおよそのマップが存在する。頼りに。
事件 しかし、住民らの居住区は大改造がされており、マップが役に立たない。道が。
解決 迫り来る時間の中でともかくACS制御エリアへと突入、激闘の末破壊に成功。
オチ 停止するラグナス。ともかく自治権は与えられるが戦争回避の難しさを改めて。

ラグナス住人の主張も正しいと言えば正しい、が。しかし「他」の紛争解決機構と言うとこのACSとかで。タグも必要とせずに人間を毒電波で制御してしまう訳だが、それと比べて「まだマシ」なのが、今のGATEで。説明不足で有ったりストレスで有る事も理解はするが、納得するしかない部分は無いか?とかで、一応は納得。
ラグナスは一応はアウトレンジの人々の居住区として容認はされる、が。連邦による監視は必要とされて、もちろん武器は持てず。無いとは解っては居るが、ストレスの無い社会ってどうやれば創れるんだろう?そんな溜息でオチ、とか。

ちょっとラグナス建造当時の様子とか、色々調べる必要は有りそう。恐らくは劣勢に陥った帝国的な組織により強硬路線で建造された最終兵器!ではあるが。その前にその内容に対して軍内部からも離反が相次ぎ自滅した、とかそんな兵器であると思われる。
戦争関連の施設は宇宙に存在したりする事から秘密裏な物も多く、アウトレンジの人々が、その放棄された施設を発見し、「或いは連邦に対しての反撃の切り札になるやも!」とかで研究をしてる最中に、誤って起動してしまった物。当時設定されていた「敵」が地球圏だった事から、ラグナスは最終的には地球への墜落コースを取る。
まあ巨大施設をコントロールするAIを創るよりも、人間を強制的に服従させる毒電波創る方が、当時は”使える”物だったんだろうと。

end