ストリード
「二人の幻」仮


この投げっぱなし状態と、その状況は果たして。

掲載 2020/09/28
森宮 照


タイトル「二人の幻」
プロデューサーシートに「エロックス3」で
概略 歌謡曲
ディレクターノート

夫の考えてる事は解らない。


湯船の中に浮かばせて
腕は静かに鎌首を上げる
捕まえて、弄んで
容易い事だ、その程度には解ってる

全てを晒して全てを見せて、全てを与えて、全てを貰う
時はそうやって流れて行った、そうやって変わって行った
何もかも解っている、何もかも見せて与えているのだから
それでも今日も、それはでも、手の先には無い

夢を見ている人が居て、夢の無かった自分が居て
夢を描いて見せているから、夢を見せてあげようか?そんな風に笑った
皮を剥いで、噛みついて、流れるモノを啜ってあげて、仕留めてお終い
自分は何を見たのだろう、唄う様に、その時は歌ってあげた

それでも今日も、それは私の手の中にあって
いつもの様に、手の中で可愛らしく猛りはしていて
手の中で見せるその様は、相変わらず曖昧なままで
曖昧なまま受け入れて、夜はそうして過ぎていくのだ

だらしなく

夢を見ていたその人は今、”そこ”に何を見ているのだろう?



end