ストリード

「TVゲーム機”アルプス”」仮
 長野県内の景気等々を刺激する事を目的としたハード企画案
方向性として「ご当地ゲーム機」と言う物の、どうも雛形的な奴にしてみる。
ついでに類型ゲーセン用ハード「ゲームステーション”ホーリーライト”」とか。
さらにゲーム制作技術者に仕事を発注出来るシステム「師画」とか。
余計な感もするが「農地共同運営体 白馬」とか。
おまけで「個人HP支援サイト サンダーバード」と。

脳内ではこれらとほぼ同じ物が「かむろぎ」としてどこかに存在する筈だがっ!
2010/03/02
ともかく現在までに想定される機構を組み込んでみたデザイン。

2010/04/13
不意に創作物語「東京スカイツリーの最後」掲載
アルプスが起動するともしかしたらこんな事が有るかも知れません(・・・)。

2010/01/18
森宮 照


プロデューサーシート
タイトル「長野県内活性化用ハード”アルプス”」仮
 長野県内で使える様な、汎用性のあるゲーム機。

コンセプト「景気を良くする物」

ハード的テーマ「誰でも参加出来る」否定肯定
 一応開発力等々に相応の技術が必要で「誰でも」と言うにはちょっと弱いが、それでも少し学習すれば誰でも参加できる様な物を。

ソフト的テーマ「企業や商店の活性化」否定肯定
 長野県産なので基本的には県内企業や商店優遇だが、しかし結果論的には参加する全ての企業に取って好ましい方向へ活性化していくような物

目的 商業的成功
それは無い 目的を達成しない

ディレクターノート
内部テーマ「使用者を助ける」否定肯定
 助けようとしているのは県内企業で有って使用者では無いが、しかし県内企業を助けると言う事が結果的には景気を上向かせ「使用者を助ける」事に繋がる訳で。故に誰でも自由に参加できる、と言う体制を創る事で使用者への恩恵も十分に創る様にする。

と言う訳で、ハード仕様原案。

構成はPSP的なハードだが、縦でも横でも使用者の自由に使える仕様。
800*600の解像度(現在でも、ギャルゲーの基本的解像度だと思われる)。余り高くするとデータも大きく成りすぎるし技術も必要になるので「使いこなせない」と思われ。
一応フルカラー(24bit)対応。3Dの機能も普通に有って良いがPS3クラス!とかそこまでは要らない(使いこなせないから)。
OSはWindows95_OSR2.0。現在での基幹コネクタ「USB」を標準で装備してるし、「サポートは得られない」が過去一番速く一番安定した、と言われる。
基本開発言語にDelphi3.1j。別に何を使っても良いだろうけど、”ASPルーチンの提供を考える”とこれ以外では動作的に不安が。
ハードディスクは持たず、USBメモリを専用ソケットに差し込む事でハードディスクの代わりにする。他にPCMCIAカードソケットを装備させ、そこに通信ハードを盛り込む(事が出来る様にする)。
携帯電話との連携を可能にするソケットを装備。この辺詳しくないので適当な奴を。
ポインティングデバイスとしてタッチパネルを装備。他にゲーム用にスティックなど。
値段的には4800円、とか行きたい。
ハード的にはとにかく「参加し易い」事を前提にしている。上記の話は今と成っては古い技術だが、逆に言えば「慣れている(或いは昔散々やった)」物でもある。使用できる人々は今の最新ハードに比べれば格段に多いと思われ、ならソフトウェアもかなり早期に用意できるだろう。基本的にこのハードで不足が有る、と言う事態に自分はあまり遭遇した事が無い。

ソフトウェアは基本的に、ネットに繋げてそこからダウンロードする方向。ネットスケープとかの従来のブラウザは持たず、「専用」のブラウザを基本装備とし、それが実際にはOSの代わりをする。そのブラウザで接続する専用サイトに情報を集中させ、参加者はそこに情報を掲示する事で幅広いCM効果を期待する。
ネットでの使用が前提で、携帯電話がそうで有るように、ソフトウェア等の購入料は「そのサイトの利用料へ上乗せされて」支払う形。逆に契約さえしていればあらゆる販売行為にも利用は可能ではなかろうか。
ユーザーは単体でも(ハードを持っていなくても)サイトに契約し、利用する事が出来る。一応Windowsを規定にしている訳で今のハードでも使えるには使える筈。その利用料で全体の運営費とかハード価格を出す方向。一応参加可能企業は「県内に店舗を(社屋を)構えている」企業に限定。

サイトへは、広告の他に様々な販売物も可能で。また掲載は有料だが自由。店毎に(参加企業毎に)ページを用意して情報を開示する方向。一応ちゃんと店舗や会社を構えている事が前提だが、個人作品のダウンロードサイトも用意し、身分証明さえ出来れば誰でも参加が出来る様に。他様々なサービスは考えられるがそこは参加企業毎に考慮。

一応18禁サイトも用意するが、一般用とは分ける。一般用としては表現として、
1 生殖関係で、”分泌/排出物を出す”器官(と、そこから排出される物)は”描かない”か”完全に”隠す
2 人間の体液に類する物が人へ(本人も含め)掛かる様な描写は不可
3 またそういう部位への意図的な接触も不可
これを守る限りは可、と言う方向で行きたい。ちなみにここに男女の区別は無い。
18禁用なら、”法律に接触しないなら”どんな表現でも可能と言う方向で。
ソフト的な著作権侵害や名誉毀損等にも一応部署を設け、その都度対応する(有料)。

ソフトウェア等の販売に関しては、基本的には「プール代金」を利用率で分配する方向。故にサイトはジャンル等々を細かく分けて、個別加入する事で利用者から徴集する。
例:利用者が100人で、月額一人100円ずつ徴収。プール代金は一万円。
ABCの3本ソフトが存在。Aは600、Bは800、Cは200カウント有り。
なら?Aは3750円、Bは5000円、Cは1250円貰える計算。

※ソフトウェアの内容や不正などを考慮するに多少問題も有るような気もするが、利用者のプライバシー保護や現状などの観点を考えるとこの辺なら問題も少ない、と思う。もちろん、多重アクセスは禁止する等の処置は必要だろう。
ジャンル毎に「加入金」も調整する方向。壁紙等は100円でもゲームに関しては200円とか取っても良いような気はする。状況などを考慮し調整。

この辺を、ハードを設計し販売する企業が中心となり行って、県内の景気を刺激する。



追加でゲームセンター用アルプス?
ストリード
Pシート
タイトル「ゲームステーション”ホーリーライト”」仮
 概略 長野県内用の?ゲームセンター用ゲーム機企画

コンセプト「ゲームセンターのゲーム」

ハード的テーマ「固定」否定肯定
 ゲームその物はネットからダウンロードする形で利用するので中身は常に変動するが、一応一つを動かしているなら他のゲームは動かない、仕様。

ソフト的テーマ「店の営業努力が反映する」肯定否定
 設置する店の、配置や選択によって良し悪しが変わる様な感じを。中身は一緒なんでそんなに差が出る物か?と言うと微妙だが、でも店側の努力を無意味にはしない方向。

目的 ゲームセンターの活性化
それは無い 目的を達成しない

ディレクターノート
テーマ「ユーザーのニーズに応える」肯定否定
 ハード的には「アルプス」的なそれを使用するが、しかし解像度などに関しては「他にも沢山種類がある」感じ。ネットワークに接続し、ソフトウェアはネットからダウンロード。しかし「一度に動くゲームは一つだけ」で、更に選択や難易度調整は、店の人々が決める。
ソフトウェアは本部の方で参加企業からの依頼が有れば、有料で行う方向。ただ掲載には対応ハード用の「基本仕様」に合わせて貰う。難易度調整やステージの種類等々、ネットワーク設定に到るまで”ユーザー側の設定を可能にする様に”創って貰う事で統一性等を図る。

ゲームセンター側はインカムを全て自分らで得られるが、駆動するゲームの代金は「そのゲームの稼働時間」で徴集。まず動かした時点で定額を徴集し、後は動いている間(そのハードで駆動設定されている間)で追加で徴収していく。使用を止めるとそこまで。故に駆動する限りは常時ネットワークに接続している事になり、どの店でどのゲームがどの位の駆動率か?はソフトウェア設計側で把握出来る仕様。

徴収方法や内容に関しての細部は、ハードの設計や動作環境などを考慮し最終的には決める。



ストリード
プロデューサーシート
タイトル「ゲーム製作用技術者登録サイト”師画”」
 概略 アルプスなどでゲームなどを創る技術者が仕事を待つ場所

コンセプト「顔を合わせず仕事を依頼」

ハード的テーマ「ネットから注文」肯定否定
 インターネット上に居る人へダイレクトに音楽や絵などを依頼出来る仕様。もちろん登録者に限定されているし、相手とコンタクトが取れるなら直接発注して貰っても良いが、基本的にはネットを利用し発注する方向。

ソフト的テーマ「技術者のプライバシーを尊重」肯定否定
 ギャルゲーなどを考える場合、その絵などには性表現を有する場合もあり、「それを描いている」事が社会的に知られると気まずい場合は多いと思うのでその辺を考慮し、なるべく依頼者と合わずに済むシステムを目指す。

目的 ゲームなどの制作環境の構築
それは無い 目的を達成しない

ディレクターノート
テーマ「作品が出来ればそれで良い」否定肯定
 ゲームなど多人数参加の作品はやっぱり連帯感とか意識的共有の為に直接会って話し合う必要性は高いが、そう言う事が苦手や気まずい人の方が技術者には多いので、そういう人々に”それ”を強要はしない方向。作品が出来れば相手と一度も面識が無くても良い、そういう感じを。

仕様。ネットのWEBページ。
技術者はまずそこに登録する訳だが、一応”審査”が有る。本部の方で「技術的に未熟」と判断されたら登録は出来ない。ただ、登録されなくてもその技術程度に応じて「ポイント」は貰え、それが相応溜まったら自動的に参加が出来る。技術者に要求するのはハンドルネームと電話番号、代金の振込先”だけ”でそれ以上の情報は基本的に要求しない。
100ポイントで、プロとして登録。
A級 100点。
B級 10点。
C級 5点。
D級 3点。
E級 0点。
許可されたら、PRやHP、料金設定などを登録し、仕事の依頼をひたすら待つ。
投稿作品に関しては、審査の公平性を現す為に「開示される」仕様。作品と等級を表示し、一定期間掲載。

依頼側も、基本的には「アルプス」加入企業には限定する。ただ、店だろうと企業だろうとHPを持ち”登録”されていれば(様はアルプスから情報が得られる状態なら)可。

依頼主は、その「受注ページ」を見て、適当な技術者を選択し、依頼書を送る。
依頼書は技術者に届き、その内容を見て技術者は受けるかどうかを決定。受ける場合はその依頼書に「受諾」の印をすれば本部側から依頼主へ受諾通知が転送され、”依頼主と技術者との専用の掲示板”が用意される。データや簡単なイメージを即座にその場で描いて(或いは張って)送れる仕様。その場で適当に煮詰めて貰い、「注文書」を作成。
注文書には、「成功報酬」「条件」「制作締め切り」等が記載されている。いつまでに何を創り幾らか。
作成した注文書を依頼主が許諾する場合、「許諾」ボタンを押すと、後は本部側の管理に成る。許諾ボタンを押すのと同時に、「支払い」が行われるが、この際にはまだ、技術者へお金は支払われず、本部がキープする。いわゆるウォーレットシステム。
この後、技術者は仕事を行い、期日までに相手側へ相手が指定する方法で納品。
依頼主側が納品を確認した後、「確認」ボタンを押せばお金は本部から技術者へ支払われる。ただ、その後に依頼主側が確認ボタンを押さなくても、「締め切り」が来たら勝手に技術者へお金は支払われてしまう。
仮に”技術者が納品しない”場合、依頼主側は「抗議」する事が出来、その辺は本部側で仲介し、処理する。「納品されていない」「相手が納品しない」「期日までに間に合わない」時は、処理としてお金の支払い期日を延ばすか返金処理を行う。

要求する技術に関しては基本的に「デジタルデータ化しうる物」だが、状況を見て増やす等の処理は必要かもしれない。”プログラム”に関しては基本的に「ここで技術者に依頼する事は出来ない」方向で考えたい。



ストリード
プロデューサーシート
タイトル「農地共同運営体 白馬」仮
 概略 長野県の遊休農地を活用するとかそういう。

コンセプト「農地の共有と農作業の協力」

ハード的テーマ「共同体」肯定否定
 農家が集まり自分達の農地を”共同で”管理運営する仕様。ただ個々の農地は個々の農地として考える。

ソフト的テーマ「”給料で”支払う」肯定否定
 農業の問題である「収入が安定しない」問題を打開する為に、収入を統一し従事者へ給料として支払う方式を基本とする。ただ個々の農地から産出される物の収入はその農地の所有者に多く分配される様には考える。

目的 農業の安定経営に、遊休農地の活性化や効率化。
それは無い 妙に仲間意識が高い

ディレクターノート
テーマ「農地を遊ばせない」否定肯定
 基本的には様々な作物の「XX組合」と概念は一緒だが、農地を持つ”農家自身を”必ず「社員として」雇う形。運営リーダーはその中で適当に廻り番で決めても良いが会社起業の人をまず”社長”として、後はそれぞれ得意分野を指揮して貰う。もちろんアルバイトを雇うと言う方向も可。
 各農家が持っている土地を、リーダーや担当者らで話し合い、運用方法を決める。その畑の耕作に関しては、他の農家の土地であっても割り振られた人員で従事する。これにより機材やコストの統一性が図られて効率化する、と思う。

 ただし、その農地が生産する作物とその売上は「農地毎に」管理され、その農地を持つ社員へは、”その利益分の1割を上乗せする”形で差別化する(農地を持ち提供している方が有利)。賃金体系に関してはそれ以外での差別化はまあ、殆どしない方向。

 肥料の購入等々に関しても共同で行い効率化を図る。従業に関しては一旦規定の場所に集合し、事前に協議された指示に従い、各農地へ向かう形(一応タイムカードなど使用し従業時間の管理などはする)。利益などは開示され、皆でチェックしあう感じ。

と言う形を取る事で、アルバイトなども採用し易く技術的にも共有が可能で、意欲や生産性、防犯用装備の購入などに関しても動きやすく成る訳で、なら遊休農地の借り入れと運営にも手が出るのではなかろうか。



ストリード
Pシート
タイトル「個人HP支援サイト サンダーバード」
 概略 個人HPの運営者に対価を支払うサイト

コンセプト「情報には価値が有ります」

ハード的テーマ「個人HP検索サイト」肯定否定
 見た目上は、個人HPの検索エンジン。登録されたHPへお金を支払う機能は有るけど、基本的にはそれ以上の物ではない。

ソフト的テーマ「仲間意識を創らない」肯定否定
 あくまで個人的に一匹狼的に有益なHPを運営している人々へ、運営費を提供する事を目的にして、何か団体性を持つとかそういうのは否定の方向。もちろん同じサイトに登録されていたら相応の仲間意識の発生は有り得るが、どちらかというと監視し合う様な関係で。

目的 有益な個人HPの保護
それは無い 目的を達成しない

ディレクターノート
 アルプスの運営体(等)が出資する、個人HPへの利益還元サイト。個人HPは基本的に収入を得る手段が現在無いが、それをネット上の倫理観に見合う形で構築する仕様。概略としては「個人HP検索サイト」と言う形だが、そのHPへユーザーが評点する事で支払い金額が変動する。

流れ
 HPの作者は、まず「サンダーバード」のサイトにHPの情報を登録する。簡単な説明とアドレスだけで良い。ちなみに登録出来る人は、「アルプス」を購入し保持している人に限られる(登録時にチェックがある)。

 次に作者は、サンダーバードが指定する「情報収集タグ」をHPの導入ページに設定する。更新時間、更新内容、そして最後に「賞与の振込先(銀行の口座)」を設定する。振り込み先に付いては、サイトによる暗号化を施す必要は有るかも知れない。サンダーバードでその口座名を入力すると暗号化されたテキストデータが得られ、それを記入する。暗号化については任意でも構わないとは思う。
 サンダーバードは、定期的に登録ページを見回り、更新情報を収拾し、検索サイトに反映する。登録されてから始めて収拾に出向いたサンダーバードは、そのHP情報をチェック。下記の内容に従い「ポイント」を算出する。
1ポイント(いずれも越える毎に)
 テキスト 1KB
 イメージ 100KB
 音楽/サウンド 30秒
 ムービー 10秒
 その他 100KB
例:HPで、テキスト(HTML含む)データが4MB、イメージが2MB、ムービーが30秒分ほど存在した場合、テキスト4000+イメージ20+ムービー3で、4023ポイント。
始めての場合、得たポイント分だけ「お金」が口座に支払われる。上の例なら4023円。
 それから、人々の評価を待つ。

HPを見たお客が、「サンダーバード」へ出向き、貴方のHPに対して「評価点」を与える。100点満点中何点?「ちなみに百点のサイトは、更新1ポイントで月に一万円貰えます」その条件と照らし合わせ、ユーザーが点を付ける。
百人に成るまでは、入力された点数は反映されない。一人0.1%の蓄積。
評価者が百人に成った時点で、それまでの評価点が合算/平均化され、それが評価点に成る。
その後は、”最新の百人分の平均”を評価点に。

サンダーバードは月の締め日に、各サイトを廻り最終的な更新内容をチェック。前回のチェックに比べて「増えていたら」その分だけをポイントとして算出。その算出ポイントに10000を賭け、「評価点」分の%にした金額を指定されたHPの口座に支払う。
例:前回4023ポイントのHPが、月の締め日には4030ポイント、7ポイント増加していると判断。評価点は12点だった。70000×12%=8400円がサイトの運営者に支払われる。
例2:前回4023ポイントのHPが、月の締め日には4000ポイントに減少していた。大幅に更新はされているが、「減少している」ので今回の支払いは無し。
次からは、その”締め日のポイント”が前回のポイントになる。

サンダーバード自身はネットを利用する企業からの献金や、「アルプス」自身の利益により運営される。
※1ポイントで最大一万円、と言うのがちょっとオーバー過ぎないか?とは思うが。人気の小説等がそれで数百万円を稼ぎ出す、と言う事を考えるとこんなモノだろうか?と言う気もする。「大衆は神様」なので、その判断に委ねる、まあ”普通”は10点前後が精々では無かろうか、と言う気もするが状況を見つつ調整と言う方向だろう。



「アルプス」起動後を簡単にシミュレートした物語。
「東京スカイツリーの最後」

目の前に、「アルプス」と言う小さなA5位の表示端末が有る。そこにUSBで、 キーボードを繋いでパソコン代わりにして。簡単な文章はそれで作成し後は、 コンビニのコピー機で印刷。ネットで拾った、ポスター級の大型画像データも。 映像は、部屋の大型TVで見る。本格的なゲームも、そっちの方で遊ぶ事に。 そんなゲームや映画の感想等々は、アルプスで書き込む事が多い。通販も。

ともかくゲームを創ろう!と言う事でアルプス関連の「師画」から適当な絵師に絵を発注したりして、 一応出来たらアップして反応を見る。よさげで有ればそのまま資本を集めて本格的な方向へ改良。 アルプス自身ゲーム機とは言うが、ゲーム機として使われる事はほぼ無い。試作品を創るだけの。

新しい携帯電話が登場。「トランド」と言い「アルプス」を発売した会社の物で、 通信量こそ安定しないが、アルプスさえ持っていれば、誰でもネットが使える。 携帯電話自身もアルプスと似た感じで売られている売り切り型で安価だった。 市内通話に関しては”無料”なので主に市町村の連絡網として次第に広がり、 携帯を駆逐。電話線も消失の方向で。トランドは、TV放送もする事が出来た。

地区の総会等も逐一集まって行う事が減り要望書なども簡素に直接メールで送れるようになって、 地区では全ての家に配布し、公共情報はそれで伝える様になった。いちいち回覧する必要が無く、 また行事の記録や映像なども配布し易くなり、閲覧者も増えた。何より、通販が活発に成った事で。

「アルプス」の管理会社には”社長”が居なかった。参加企業の社長が集まり、 「社長室」と呼ぶ掲示板で要望を提案、それで反論が無くなった時点で可決、 事業として行われる仕様。不思議と、アルプスのハード自身はその後も機能、 それを向上させる事が無いまま民主的に?普及し、日本中へと広がっていく。 何かの懸念、漠然とした不安は常に誰かが訴え続けていた。何かが消える。

その辺は、物語としてアルプスのデータプールのゲームやTV番組として、良く題材に成って。でも、 何一つとして事実には成らないまま、「欠陥品」と呼ばれ続けたアルプスはその後も存在し続けた。 「社長室」には大概は委託された数人しかたむろしていない。新しい社長が来る度に、争乱がある。

結局日本全部をアルプスと言う一つの会社が情報統治する様な事態に成り。 「社長は居ない」と言う基本原則は何度か危機を迎えるがともかく乗り切って。 映画館は残っている。気付くと、TV放送は消えている。放送自身はアルプス、 それで受信出来るが巨大なスカイツリーは単なる観光名所でしか無くなった。 「昔に戻った様だ」ふとそんな事を呟く人も。映画情報を調べつつ、映画館へ。

「社長室」の争乱は、相変わらずだが。何か問題の法案が通る度にそれまでは委任だった「社長」、 それが出てきて異を唱え事態は沈静化する、と言う場合が殆どで。何故か、社長の安全は保障が。 生活に不満が無ければ暴力に訴える必要が無いからだ、や。正義は勝つからだ!と言う人もいる。

「株主総会」は、常に争乱の種だ。基本的にはアルプスの収入の基幹である、 「ウォーレットシステム」での利益で運営されているが…その最も利益を得た、 その会社の社長が便宜上「社長」とされる。その他、各所長も上位何社での。 ”社長”が交代する事が頻繁にあり、正直誰も全体事業に関して明確な把握、 それをしていない。「社長室」での決定は、社長で有っても逆らえない。雑用。

この会社での”社長”とは、「会計報告書を作成する最終責任者」でしかない。それ以外で仕事は、 無い。逆に年に一度の総会では社長の答弁が殆ど意味を成さず、事実上形骸化していると批判、 それが絶えない。その都度社長室では愚痴が始まり批判者への不満が盛んに成り娯楽が流行る。

インターネットでのTV放送が、十分視聴に耐える物に成ってしまって。TVは、 視聴率を激減させていた。広告収入も集まらず、内容は惰性を極め怠惰で。 放送局は逆にネットのTV放送番組を購入して放送する事で何とか息をする。 TV自身は、ハイビジョンの解像度がゲームや映像ソフトには不可欠で存在、 ただ、アンテナを付けない家庭が増えた。アルプスを繋げて使う様な機器も。

人々は…それ程TV番組に高解像度を要求しなかったのだ。TVの影響力が弱まった事で地域性、 それも復活し、お祭りや特産品も盛んで、それを目当てに旅行者も増えた。TVで見れば良い、は、 この頃言われる事が少なくなった。地域放送から個人放送まで、TV局は、無数に独自に存在した。

トランドの通信速度が上がった結果、NTTは利用者を激減させていた。収益、 それは会社存続が難しい状態に陥り、再び国営化するも、著しく規模の縮小、 それを余儀なくされ。その頃に、スカイツリーも完成する…が。同時に最大の、 TV局も倒産した。映像放送の全てはネット放送へ移行しやがてNHKを残し、 全てのTV放送局は無くなる。ケーブルの方が通信速度が出る!その常識も。

放送帯域を多重化させる事で空間通信の方が速まり、存在意義を完全に失って、NTTも後を追う。 NHKはその後、大幅な減収へ至り。巨大なスカイツリーの維持費さえ捻出が出来なく成った末に、 国会で廃棄が決定…一度も本格稼働しないまま、スカイツリーは完成後二年にして解体が始まる。

スカイツリーの解体作業が始まる頃から有る噂が始まる。「アルプスの社長、 それに成ると何でも願いが叶う」と言う物。ネットでは「国の中に、もう一つの、 国が被さっている」と、言う人も居る程、アルプスは経済への影響が強まった。 不自然な位に、国会などで問題にされない。一度時の首相が国の統制下に、 置こうとして逆に何故か国民の反発。触らぬ神に祟り無し、と言う事に成った。

が、何か問題が有る、訳ではない。見た目上は単に自然発生した、統一的な情報端末に過ぎない。 国民はこれを用いて商品を売り買い発表し遊ぶ。社長室に入る為に起業する人も増えていき流通、 それも活発化し、経済は上昇し始める。本当に、それ以上の事は何も無いまま…何かが変わった。

end