個人的思索
「3Dアニメ制作体勢考察」
アニメ用の制作体勢Eを、3Dに応用してみる。造型12人は適当かどうか・・・。

2010/03/12
森宮 照


プロデューサーシート
タイトル「3Dアニメ制作体勢」仮
 概略 3Dアニメを造る為に必要な形式とか手段

コンセプト「無理しない」

ハード的テーマ「労力を使う」肯定否定
ソフト的テーマ「人間の能力には限度が有ります」肯定否定

目的 面白い作品を確実に造れる、一般的な方法論の確立
それは無い 目的を達成しない


ディレクターノート
「3Dアニメ制作体勢」
簡単に言うと、「3Dアニメの作り方と必要コスト」の話。

歩合制から、平均給与の方向で検討。

用語
 粗筋 40文字4行程度の、プロットの1/4程度の「こんな話」位の文章。
 プロット 1000文字程度の、大体ストーリーの全体像が見えるレベルの文章。
 絵コンテ 言うとアニメになる前の鉛筆描きの漫画。フィルムの下絵になる。
 造型 実際の画面に存在する、キャラからロボからモデリングされた物体その”全て”の事。

全体的な責任の流れは、ストリード>中央造型>脚本>絵コンテと言う順になる。

まずプロデューサー(出資元)が、「ストリード」を入手するなりする。
それを「監督」に渡して造って貰う事になる。

スタッフ
監督1名
絵コンテ2名
原画担当33名
動画担当20名
編集要員2名(主任と補佐)
その他若干名
約60名での制作

この方法論では、作画領域の人々に脚本執筆へ参加して貰うので、まずその役職配分から。

作画領域。
作画領域は、1話毎で考える。計52話分。一話20分前後と想定。
監督(中尉)1名 旗下2名の絵コンテ
 その一話の監督と言う立場(実際の”監督”と言える)。まず「プロットから脚本を起こす」。それを2名の絵コンテ要員に、前半と後半にわけて渡す。
絵コンテ(少尉)2名 旗下10名の原画と6名の美術
 絵コンテ要員は、貰った脚本を大体5秒1カット(絵コンテの1マス)の計算で、絵コンテにして行く。大体、10分120カット。全120枚のカットと言う形になる。監督にOKが出たら、そのコンテに従い原画へ廻す。また造型は2カットに1枚程度、と想定しその人々への発注を出すのもこの人々。特に前半後半の区別は無い。
前半原画(軍曹)10名 5人で1チームの2チーム。チームリーダー2名
後半原画(軍曹)10名 5人で1チームの2チーム。チームリーダー2名
造型(軍曹補佐)12名 3人で1チームの4チーム。チームリーダー4名
>この造型チームリーダーは、”脚本”も兼務する人々である。

 3Dでは有るが、原画は普通のアニメと同じく絵を描く。原画は絵コンテの指示に従いカットをフィルムの原画(大体1秒に2〜3枚)程度にしていく。一人は一分を受け持ち、すると12カット分。1カット5秒程度、1秒平均2枚位の原画、全120枚前後の計算。

これで出来た原画を、別の動画会社(か部署)へ渡すと、原画を3Dキャラに置き換えてくれる。
この後、仕上がった原画をフィルムにする訳だが、その編集や声優コストに、一話50万円程度を投入。

以上、一話で約35名。

動画部署(歩兵)
 原画を元に、「造型」が創ったキャラクタやオブジェクトを画面に配置し、原画を3D映像に置き換える(具体的に言うと原画をテンプレートにして、”その通りに”キーフレームを打っていき必要な処理を施す)。ハード的な制約等々も考えるが、造型も既に上がりキーフレームを打っていくだけ?と言う事を考えるに一人一日1分、5人体勢と言う事にしてみる。
 それを4週分なので、5×4=20の、20人体勢。

 以上のスタッフの中で、作画領域の一部の人々に、脚本執筆に参加して貰う。

シナリオプロット作成
まず企画立案。ここで、全話のプロットを先に創ってしまう。
何でこの手間が必要か?と言うと、シナリオに関わる人間が多いほどそのシナリオは厚みを増すので。大体粗筋を別の人間がプロットにする事を繰り返す事で、ほぼどんなプロットでも問題なく拡大できる、と思う。

1.プロットを膨らませる
 まず監督。アニメは基本的に13話で1クール(多分一呼吸と言う意味だろう)と言われる訳だが、ここで監督は、基本プロット(ストリード)を膨らませて年4クール分にする(ちょうど起承転結になるので、そういう感じで)。4つの膨らませた”プロット”が出来る。それを、次のシリーズ構成に渡す。前半後半の2つに分ける。まず前半から。
2.前半のシリーズ構成
 シリーズ構成要員は、”絵コンテ”の2名。渡されるプロットは前半2クール分。
シリーズ構成では、それを2クール分の「粗筋」に膨らませる。基本的には3話で起承転結の一つを形成するので、それを4つ分と、余り1つの5つの「粗筋」。ここでは3話分を「セクション」と呼び、最後の一つは「トータル」と呼ぶ。4つのセクションと一つのトータルその「粗筋」が出来たら監督に確認を取る。OKが出たら、セクションはそれぞれ配下4人の「粗筋作成」に廻し、トータルはそのまま監督にあげて、プロットにして貰う。「トータル」は、故に導入の1話と、2クールのラスト1話と言うのが適当と思われる。
3.粗筋作成
 粗筋作成要員は、”原画要員”前後4名と、”造型要員”4名の、計8名のチームリーダー。
 粗筋作成者は、それぞれのセクション毎に1名ずつ担当。セクションは一つで3話分なので、それを”3話分の粗筋”に膨らませる(様は3倍の文章量にする)。起承転結で言うと起承、承転、転結と言う感じに。同じく一つ上のシリーズ構成者にOKを取り、可が出たら次のプロット作成へ廻す。
4.プロット作成
 粗筋作成要員は、原画前後10名、造型チームリーダー4名の、計24名で行う。
 粗筋作成者は、それぞれ貰った1話分の粗筋を、各話毎の”プロット”に膨らませる。大体1000文字程度の量。それを監督と絵コンテで確認を取って、プロットを完成させる。
5.後半のプロット作成
 2〜4を、今度は後半の2クール分で同じように行う。

これにより、全話のプロットが完成する。後は、実際の作画に入る。

実際の制作
4話ずつ(一月分)で考える。
まず4話、対象の話の「プロット」を脚本にする。”造型チームリーダー”の4名が、それぞれを担当。
1話ずつ順に、まず原画スタッフにて原画にする(作画領域参照)。それを動画に渡す。
動画スタッフが動画を描いているウチに、監督は次の脚本を原画へ渡し、原画スタッフは次の原画に入る。
そうして、4話分の原画が上がった所で、恐らくは動画の方で最初の1話分の動画が上がる筈で。
専任の編集要員に渡し、監督の指示の元でフィルムにする。その後、音入れなども行う。
※要するに、原画を描けば約1ヶ月後れで動画が上がるので、それをフィルムにしていくと言う感じ。
これで4話分完成したら、その時点でDVD等に焼き販売し、次の制作費を回収する。
これを最終話まで繰り返す。

スタッフが約60名で、平均給与25万円と想定すると、大体初期投資約1700万円から、売上純利益2000万円以上を続ければ、1年続けられる筈、と言う計算。DVD1枚4800円なら、5000枚で次。

給与など
 監督 35万円
 絵コンテ 30万円
 原画スタッフ 24万円
 動画スタッフ 24万円
 撮影スタッフ 25万円>この辺音響等々も含む
 造型スタッフ 25万円
 >ただし、造型チームリーダーは脚本兼務なので30万円
後は、”売上から”分配金を平均したボーナスが支払われる。監督も一緒。

昇級等々
 入社時は、まず「動画部署」に配属。3Dアニメツールで”何らかのアニメ”を創った事が条件(要するにツールに慣れているかどうかだけが問題)。
 1年の経験後は、希望で「認定試験」を行い、採用されたら造型か原画スタッフへ上がる。
 >選定試験は、「何故その仕事をやりたいか」の文章(1000文字程度のプロット量)を書き、それを現場のチームリーダーらが見て、多数決で合否。
 原画と造型の配属換えも、ほぼ同じ手続き。戻る場合も一緒。
 絵コンテと監督の認定は、”作品毎に”行う。立候補の末に投票で決、と言う形で。

現在の想定では、どこかの外部部署と言うイメージなので、社長がおらず混沌。故に必要な場合は会社を設立し、社長と事務スタッフを全く別に設置し人員管理を行う必要は、有る。ただ、社長と事務に関しては制作には全く関与せず、主に人員管理と給与関係を処理するだけで、社長以下の課長とかそういう人々はこの場合、居ない。現場と社長は全くの別領域で、現場の人間は社長にはなれないし、なってもメリットは無く、社長もまた同じ。

社長と事務の給与
 基本的には監督と同じく35万円と、事務は動画と同じ25万円、と言うところだろうか。事務を社長が兼任するなら?60万円と言う額にはなる。一応社長が「プロデューサー」と言う形にはなる。分配金ボーナスに関しても同じ扱い(均等分配)になる。

ストリードの入手
 ストリードの入手に関しては、現場で勝手に見つけてくる方向で良いが。採用するかどうか?は現在の監督と、社長双方の同意が必要と言う形にしてみる。一つのストリードが終了しそうな段階で次の選定に入り、現場で候補が大体決まった所で社長へ了承を受けて採用、と言う形。逆に、社長が見つけてきて現場が承認、と言う形でも良い。

end