■前書き

「新世紀エヴァンゲリオン」というTVアニメのブームが過ぎてもうずいぶん立ちますが、正直なところ、「あれは一体何のお話だったのだ?」と考える方はとても多かろうと思います。この作品にはあまりに説明不足なくせに意味深なシーンが極めて多く,映画になってもその殆どの謎はちゃんと説明されないままに気がついたら終わってしまったと言う感じで、なかなか視聴者も食らいつくのが大変でした。1ファンである森宮としても,終わったときには「おいおい」的な物は確かにあったのです。

 ただ、ちりばめられた台詞やシーン、また制作者達の談話などには一応の「筋」がちゃんと通っていたとは思えるのです。庵野監督がただ何も考えず、感情の赴くままにフィルムを作っていたとしたらああまで素晴らしい作品にはならなかったでしょう。確かにあの物語には「背景」があり、「理由」があり、そして「動機」があったと思います。あまりにも詳細に設定してしまったが故に、全てを明らかにする為には時間が足りなかった。そう思ったので、森宮は森宮なりに考察を進め、取りあえず一応頭の中だけで全ての筋を通して見たわけです。個人的見解も含めて。そして今回その一部をまとめ、アップしてみたわけです。殆ど小説を書くような労力を投入してしまいました。

 じっさいあまりにも入り組んでいて,森宮も完全には把握仕切れていないと言うのが実状なのですが・・・、取りあえず解っただけでも、「こんな物をTVシリーズに投入してしまう庵野監督,あんたやっぱりどうかしている」という感じです。自分も考えながら「なんでたかがTVアニメを理解するためにここまで苦労せにゃならんのだ!!」と悪態をつく始末。もっとも「嫌なら逃げ出しても良いのよ?」という感じの所をそれでも食らいついてしまった事は確かな訳で、全く「異常なブーム」を引き起こした作品は難儀だなぁと、再認識してしまいました。

取りあえず全ての謎について書くにはあまりにも膨大になりそうだし、第一「今更」的な物がありますけど、まあEVAという物語を好きだった方には何かの助けになれば幸いです。でも間違っていたら笑ってゆるして下さいね?(^^;)