オリンピック滑降コースファイル
作図 岩田良平氏
男子コース
1765mグラートスタート(Grat Start)からスタートし、ウィッチウエーブ(Witch Wave:魔女の波)で
小さくジャンプして話題の国立公園をひとっ飛びして、アルペンクワッド終点駅の右側を通過する。
兎平を左右の大きなターンで最初の見せ場アルペンジャンプへ急降下していく。
50〜60mも飛び出すアルペンジャンプ(Alpen Jump)は白馬村の上空へ飛び出していく感がする。
着地とともにさらに急降下、そして、小さく右ターンの後大きく左ターンし、ラビットトラバース(Rabbit Traverse)へ
と最初の緩斜面へ入っていく。ゴンドラアダムス山頂駅109(ワンオーナイン)を左側を通過して左右
へ大きくターンするパノラマライン(Panorama Line)へ。選手は、この緩斜面で大きくふられ最大の見せ場
ルッシ98ジャンプ(Russi '98 Jump)で、左から右方向へ飛び出す。あたかも、リフトの搬器に接触するかのような
きわどいジャンプで着地する。すぐ後のアダムズバウル(Adam's Bowl)の右大回りターンは逆バンクで選手の技量を問う勝負の
分かれめでもある。スピードはMaxで真空管(バキュウムチューブ)(Vacuum Tube)と呼ぶ、視界が急に狭くなる緩斜面
を120km以上で通過する。バキュウムチューブをすぎるとカモシカジャンプ(Serow Jump)から
コース最大の急斜面へ猛スピードで突入、そしてフィニッシュ。
ルッシ98ジャンプ
コース設計者ベルンハルト、ルッシ氏の名前をとり命名。
Technical data
DH (滑降) |
KDH (複合滑降) |
SG (スーパーG) | |
スタート位置 | 1.765m | 1.680m | 1.490m |
フニッシュ位置 | 840m | 840m | 840m |
標高差 | 925m | 840m | 650m |
距離 | 3.280m | 2.923m | 2.423m |
平均斜度 | 28.2% | 30% | 27.8% |
最大斜度 | 65% | 65% | 65% |
最低斜度 | 0% | 14.3% | 14.3% |
女子コース
クロビシ山頂スタートピッチ
からスタート、すぐにクロビシから絶壁のような急斜面に突入。
ソデグロ上部で左右にふられ、続く急斜面を大きく左右に2〜3ターンの後、
ウサギがとうり抜ける廊下のような凹凸の細い緩斜面、ラビットフットに入る。
そしてパノラマジャンプで30mぐらい飛んだ後、広いパノラマ
斜面へ左右に大きくターンする。コース最大の難所サンテラスヘアピンを高速左ターン
、タテッコの急斜面へ落下していく。サンテラスヘアピンからタテッコは
スピードもMaxでここの処理のしかたで差がつくところでもある。タテッコの急斜面が終わると
ウマドメジャンプからほとんど直線でサッカーウェーブ
を経てフィニッシュへ。
Techical data
DH (滑降) |
KDH (複合滑降) |
SG (スーパーG) | |
スタート位置 | 1.680m | 1.590m | 1.486m |
フィニッシュ位置 | 840m | 840m | 840m |
標高差 | 925m | 840m | 650m |
距離 | 3.280m | 2.928m | 2.423m |
平均斜度 | 28.2% | 30% | 27.8% |
最大斜度 | 65% | 65% | 65% |
最低斜度 | 0% | 14.3% | 14.3% |
掲載のコース図ならびに解説文は`96,`97ワールドカップの旗門セットを参考にしました。
オリンピックコースとは違う場面もありますがご了承ください。