TrackPad Spacer |
- PB2400cのキーボードやトラックパッドって何であんなにベコベコしているんでしょう?Duoの時代よりは断然しっかりした作りになりましたが、最近の他社のガッチリしたキーボードやトラックパッドを見てしまうと、ちょっとがっかりしてしまいます。特に「同じIBMなのになんで?」と思うほどIBMなどは非常にしっかりした剛性感を持っています。
- では諦めるしかないのでしょうか?
- そんなことはありません。PB2400cでもとてもしっかりした剛性感を出すことができます(できました)。しかもそんなにお金はかかりません。やり方によっては0円ででもできます。
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何がいけなのか? |
- キーボードがベコベコしたり、トラックパッドやパームレストがパコパコする最大の原因は何でしょうか?
- そうです。支えの入っている場所が悪いのです。とんでもなく剛性のある素材でも使用しないかぎり、周辺部だけ固定しても真ん中辺はパコパコしてしまう物なのです。ちょうど下敷きの四隅に足を付けて真ん中を叩いているような構造なのですから無理というものです。
- ではどうすればいいのか?板の素材を変えたり補強リブを入れるのでしょうか?そんなことできませんよね。ではどうする?
- そうです。真ん中にも足を付けるのです。適切な位置に追加の固定点ができれば、簡単に剛性感は確保できるのです。
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キーボードの対策 |
- キーボードの対策は2種類あります。
- 一つは冷却対策を兼ねて、ビデオコントローラチップなどロジックボードの上面の石とキーボードの間に熱伝導シリコーンゴム板挟みます。材料はAmuletさんや共立電子さんで入手可能です。PB2400c/240などではそもそも付いているのですが、180では効果てきめんです。あたりまえですがキーボード裏面のアルミ板にきっちり当たるような厚さに調整する必要があります。
- 私は確実に密着させる為にシリコーンゲル(グリース状の物です)を塗布して貼り付けています。厚すぎるとキーボードが盛り上がってしまうし、グリースなしでゴムが薄いかちょうどだとキーボードが浮いてしまいます。これは非常にいやな感触になります。カパカパした感じです。グリースで密着させるとこの手の遊びは皆無になりますし、その分ゴム板の厚さをシビアに追い込めます。
- 基本的には放熱対策にもなりますからお金がかかってもこちらがお薦めですが、とにかくカパカパ浮いた感じを取りたい場合は次に説明するトラックパッドと同じ手法が可能と思われます。
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トラックパッドの対策
「TrackPad Spacer」 |
- 注:この説明を読んで怒り出さないように。
- トラックパッドの場合も同様の理由でバカバカ・ベコベコします。中を見ると判りますが前面のパームレスト部分は「モナカ状」になっていて中空状態です。モナカの腹にトラックパッドアッセンブリがネジ止めされているだけです。しかも枠とパッド基盤は単にはめ合わせているだけです。
- こんな状態でタッピングしたらバカバカ・ベコベコ言うのは当たり前です。
- ではどうしたらいいか?答えは簡単です。「モナカ」の真ん中に柱を立てればいいのです。

- 素材は名刺の紙です。長さ7.5mmの筒状の物を作成します。端に交互に切り込みを入れてはめ込みにしています。筒状にすることでかなりの剛性が出ます。はめ込みにしないでテープで止めると後で剥がれてくるのでやばいです。
- 非常にイージーな感じですが位置合わせはしっかりする必要があります。写真の位置は、ロジックボード側は何もない空き地です(周辺にチップ抵抗があるので、柱がでかいと足がかかるが)かつ、トラックパッド基盤側は真ん中のコントローラチップ(45度傾いて菱形に配置されている)のど真ん中にあたります。。
- 筒がずれるといけないので足下をセロテープで軽く止めておきます。

(ひどい写真だ・・・)
- 拍子抜けしますが、たったこれだけで劇的に剛性感が増します。ただし「コントローラチップに応力がかかる」と心配される人、または心配しなくてはいけないほど強くタップする人はやめておいた方がいいでしょう。また、私は何も保証はしません。
- まあ「おもしろそう」と思った自己責任で分解・組立のできる「廃人さん」はだまされたと思って「名刺を一枚」用意してみてください。後はハサミとセロテープ少々です。
- 本来トラックパッドの為の補強ですが「ひげボタン」の感触も向上します。電気的な問題は解決されないのですが(当たり前だ)土台がしっかりするのでクリックしたとき変にガコガコした感じがなくなります。パームレストもガホガホした感じがなくなります。
- キーボードに関しても同様の手法で沈み込みの気になる場所に紙の柱を{適切な高さで)立てることで相当な補強ができると思われます。
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