渓流 朝しぼり(本醸造)
須坂にある遠藤酒造のお酒。この蔵は企画物が好きで、これは朝しぼったばかりのお酒をその日の夕方に呑めるというもの。他には、「どむろく」というもろみのままのお酒もだしている。
まず栓を開けるとポンッと炭酸が抜ける音がする。そう、しぼったばかりなので炭酸が残っているのである。口に含むと炭酸とアルコールの辛さが刺激的で、意外と甘く感じないかも。アルコールが刺激的に感じるのは本醸造の添加したアルコール(注1)がまだ水となじんで(注2)いないからか? クイクイ呑めてしまう。真澄のあらばしりと比べると味はこなれていないが、酒の猛々しさというものが感じられる。結局栓を開けた日は二人で6合呑んでしまった。数日後、残りを呑むと、アルコールのきつさがなくなり、穏やかな酒に変わっていた。さらに数日たったら、今度は辛口なお酒になっていた。熟成の過程が楽しめる酒である。
注1:本醸造ではもろみをしぼる直前に醸造用アルコールを添加する。
注2:アルコールと水は時間が経つと分子間で結合をし、結果として口当たりがまろやかになる。これをクラスター効果という。熟成の一つの要因。この朝しぼりの場合、朝にアルコールを添加したので、まだアルコールと水が結合していないと思われる。そのためか悪酔いもしやすいようで、二人で6合空けた翌日は二日酔いで半日くたっばていた。まあ、呑みすぎということもあるんだろうけど・・・。